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Jリーグ 2か月前

浦和レッズのWGに自由はあまりない。へグモ監督の設計と関根貴大、前田直輝の解釈「我慢するもどかしさ」【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

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ペア・マティアス・ヘグモ新監督を招聘した浦和レッズは、23日に行われたサンフレッチェ広島との明治安田J1リーグ開幕節を落とした。[4-3-3]という新たな布陣を採用する浦和のウイングには、これまでとは異なるタスクを要求されているようだ。(取材・文:河治良幸)


「ウイングの良し悪しで試合が左右する」

浦和レッズFW前田直輝
【写真:Getty Images】

 浦和レッズはJ1の開幕戦で、ホームのサンフレッチェ広島に2-0で完敗。優勝候補の一角とも見られる相手から勝ち点を取ることができなかった。ノルウェーの名将として知られるペア・マティアス・へグモ監督が就任1年目ということもあり、キャンプから“へグモ式4-3-3”を愚直に作り上げてきたが、ミヒャエル・スキッベ監督が3年目となる広島がチームの完成度を発揮して、組織としては完全に浦和を上回った形だ。

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 特にタイトなマンツーマンの守備に苦しんだ浦和は自陣からのビルドアップがうまくつながらなかった。それにより浦和の武器と言える左右のウイングが前向きに勝負したり、相手の背後に抜け出してフィニッシュに持ち込むシーンが限られてしまった。ただし、スタメンの関根貴大と松尾佑介のコンビにしても、途中出場の前田直輝にしてもチャンスが全く無かったかといえばそうではない。

「ウイングの良し悪しで試合が左右すると言っても過言ではない」

 そう主張するのは前田だ。名古屋グランパスから加入した前田は“へグモ式4-3-3”の右ウイングとして期待がかかる。開幕戦は2点リードされた67分に、関根貴大との交代で投入された。右サイドバックの酒井宏樹の後押しを受けて、いきなり右サイドからのドリブルでペナルティエリアに侵入して惜しいシュートを放った。

 その後も途中から中盤のインサイドハーフに入った岩尾憲のスルーパスをボックス内で受けたり、右サイドからドリブルでクロスに持ち込むなど、立て続けにチャンスに絡んだが、結局ゴールをこじ開けることができなかった。

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