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Jリーグ 2か月前

FC町田ゼルビア、なぜこれほど強い。主将・昌子源が明かすその“原点”。「もう当たり前になっている」ことは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

中断期間中の練習試合で「初めて90分間出ました」



 開幕戦でガンバ大阪と引き分けた町田は名古屋グランパス、鹿島アントラーズ、北海道コンサドーレ札幌を撃破。初めて戦うJ1の舞台で首位に立った町田が、国際Aマッチデー期間による中断をはさんで、ホームの町田GIONスタジアムに鳥栖を迎えた一戦。キャプテンの昌子はベンチスタートだった。

 詳細はクラブの方針で明かされていないものの、昌子は開幕直前の2月下旬に足を負傷。古巣・鹿島との第3節で戦列復帰を果たすも、ベンチで1-0の勝利を告げる主審の笛を聞いた。続く札幌戦は90分から途中出場。8分間のアディショナルタイムを零封し、3連勝に貢献した昌子が明かす。

「非公式でしたけど、中断期間中に練習試合があって、そこで初めて僕自身、90分間出ました。チームの流れも非常にいいなかで、僕も怪我から復帰してちょっとずつ、という感じですね」

 オフに鹿島から完全移籍で加入した昌子は、キャンプ終盤にチーム内で実施された投票でキャプテンに選出された。青森山田高から異例の転身を遂げた黒田剛監督が就任1年目の昨シーズンから導入した、選手ら各々がキャプテン、副キャプテンを1人ずつ、理由を明記して投票したなかで最多得票を集めた。

 鹿島で2016シーズンのJ1リーグや2018シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)など、通算6個のタイトル獲得に貢献した経験。2018年のワールドカップ・ロシア大会で西野ジャパンの主軸を務めた実績。怪我もあって不本意な結果に終わったものの、リーグ・アンのトゥールーズで1年間プレーもしている。

 中学生年代にアカデミーへ所属したガンバ大阪をへて、再び加入した鹿島をわずか1年で退団した。開幕前の怪我で出遅れ、23歳のDF関川郁万にポジションを奪われる形で出場21試合、プレー時間644分で昨シーズンを終えた昌子は、町田への移籍に際してこんな言葉を残している。

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