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このままだと非常にヤバい…。Jリーグで大苦戦する6チーム。開幕5試合を終えた現状とは?

text by 編集部 photo by Getty Images

サガン鳥栖


【写真:Getty Images】


順位:19位(勝ち点3)
成績:1勝0分4敗(6得点11失点)
監督:川井健太

 育成型クラブとしてその立ち位置を確立し、見事にJ1に定着することに成功したサガン鳥栖だったが、今季は既にJ2降格がちらつく厳しい船出となっている。

 第1節アルビレックス新潟戦で1-2の敗北を喫するも、第2節北海道コンサドーレ札幌戦では序盤から主導権を握って4-0の快勝を収めた鳥栖。しかし、ここから調子を上げていけると思いきや、第3節サンフレッチェ広島戦では0-4の大敗を喫した。第5節終了時点で札幌が勝ち無しで最下位をさまよっていることを考えると、札幌に大勝したことは鳥栖の調子が良かったわけではなかったとも捉えられる。

 課題の1つとして挙げられるのが、ビルドアップがなかなか有効な攻撃に繋がっていないことだ。1試合あたりのボール支配率は全20チーム中7位の「52.6%」、1試合あたりの総パス数は6位の「397本」となっているが、1試合あたりの総シュート数は17位となる「11.2本」に留まっている(データサイト『Sofa Score』参照)。相手の守備網を突破できず、攻撃に停滞感が漂っているのが現状だ。

 しかしながら、MF河原創へ良い形でボールを供給することが出来れば、止まっていた攻撃の歯車はまた回りだすはず。第5節FC町田ゼルビア戦では、河原の縦パスを起点にしてFWマルセロ・ヒアンのゴールが生まれた。後半から町田が河原への警戒を強めたことで、最前線に立つヒアンの存在感が薄れていったように見えたため、復調へのキーワードは「河原を解放せよ」なのかもしれない。

 就任3年目となる川井健太監督は、この正念場を乗り越えることが出来るだろうか。

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