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Jリーグ 1か月前

苦しんだ先の初ゴール。植中朝日が横浜F・マリノスで決意「僕が逆にチームを引っ張る」「ここからケチャドバ」【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

「僕が逆にチームを引っ張って、あいつ頑張っているなと先輩たちに思ってもらえるように」



 91分、相手のパスミスがエドゥアルドの下へ転がると、味方がフリーにもかかわらずエドゥアルドはタッチラインにボールを蹴りだした。そして、右手を挙げて主審にアピールしたが、主審には伝わらず。一旦はプレーを続けたが、プレーが止まると同時にピッチに座り込んだ。

 キャプテンの喜田拓也はすぐさまベンチへと走り、指揮官の指示を仰いだ。キューウェル監督は喜田を最終ラインにスライドさせ、喜田がいたボランチには植中が入った。「いつもシャドーをやっていたので、比較的自分の中で自信を持ってそのポジションをやることができた」と、植中は緊急事態にも難なく対応していた。

 現状ではロペスのようにゴールをたくさん決められているわけではない。それでも植中はチームのために身を捧げる覚悟はできている。「本当に厳しい戦いが続いている状況なので、僕が逆にチームを引っ張って、あいつ頑張っているなと先輩たちに思ってもらえるようにやっていかないといけない」と決意を新たにする。

 ゴールを決めた喜びと安堵、チームを引っ張る覚悟。様々な感情が渦巻く中で次の試合はすぐにやってくる。「ケチャドバじゃないですけど、一気に(得点を)取っていけるように。次の試合が大事になる。2試合連発を狙ってやっていきたい」と野心を覗かせる。週末の湘南ベルマーレ戦、そしてAFCチャンピオンズリーグ準決勝と大事な試合が続くマリノスを勝利に導く活躍を、多くの人たちが期待している。

(取材・文:加藤健一)

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