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Jリーグ 7か月前

成長できていない? レンタル先で苦しんでいるJリーグの逸材6人。こんなはずでは…。苦しむ若者たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:棚田遼(たなだ・りょう)

棚田遼
【写真:Getty Images】

生年月日:2003年6月19日(21歳)
所属クラブ:サンフレッチェ広島→ガイナーレ鳥取
今季リーグ戦成績:7試合0ゴール0アシスト

 ガイナーレ鳥取のFW棚田遼は、徐々に出場時間を減らす苦しい状況に直面している。

 現在21歳の棚田は、サンフレッチェ広島の下部組織で技術を磨いた。2021年にトップチームへ2種登録されると、同年5月のYBCルヴァンカップ・横浜F・マリノス戦でプロデビュー。翌2022年には正式にトップ昇格を果たし、将来を嘱望される存在となった。

 しかし、近年は出場機会の確保に苦しんでおり、伸び悩んでいるように見える。

 広島では監督の信頼を掴むには至らず、昨季はJ2のいわきFCへ期限付き移籍。しかし、活躍の場を変えてもプレータイムの大幅増加には繋がらず、昨季はリーグ戦10試合(262分)の出場に留まった。

 そして今季は心機一転、J3の鳥取に武者修行の旅に出ているが、新たな挑戦でも壁にぶつかっている。

 棚田は第1節のアスルクラロ沼津戦、第2節の高知ユナイテッドSC戦と2試合連続で先発出場を掴み取り、最高のスタートダッシュに成功。しかし、第3節のヴァンラーレ八戸戦でベンチスタートとなると、その後は徐々に出場時間が減少した。チームが開幕5試合で0勝2分3敗と低迷したことが、棚田の起用法に影響を与えたかもしれない。

 先日行われた第12節・SC相模原戦では3試合ぶりに途中出場を果たしたものの、投入直後にチームは失点。結果的に今季6敗目を喫し、浮上のきっかけとはなっていない。

 このままチームの低迷とともに自身も足踏みが続くようであれば、棚田が古巣・広島でポジションを確保する未来は遠のいてしまうだろう。

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