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植松久隆

1974年生まれ。福岡県出身。豪州ブリスベン在住。成蹊大学文学部卒業後、一般企業勤務を経て、2003年に渡豪。現地邦字紙・日豪プレスに勤務のかたわら、豪州サッカー事情に関しての執筆を始める。一時帰国を経て、06年に再渡豪。07年からフリーランスとして本格的に活動開始、現在に至る。自称“豪州番記者”として、豪州サッカーを日本に発信するというニッチな役回りを地道にこなしている。日豪プレス掲載のコラム「日豪サッカー新時代」は、豪州サッカー好きに愛されて好評連載中。

“日本の天敵”ケーヒルは“金の亡者”なのか? 母国の“英雄”に豪州人が抱く両義的な感情

2016年2月、上海申花を電撃退団したオーストラリア代表のティム・ケーヒル。サッカルーズを牽引してきたスター選手ではあるが、上海退団後、母国復帰待望論は盛り上がりをみせなかった。その裏には、“英雄”に対するファンのアンビバレントな感情があった。

“多文化共生”を体現した豪州U-23代表。五輪出場は逃すも“オリルーズが”示した吉兆

予想に反してグループステージ敗退でリオ五輪出場を逃したオーストラリアU-23代表。クラブの招集拒否などネガティブな要素があったとはいえ、決勝トーナメント進出を逃したことは失敗と言える。だがこのチームは、オーストラリア代表のあるべき姿を象徴した、画期的なものだったのかもしれない。

豪州を賑わす『明』と『暗』の話題。連盟とファンの対立とリオ五輪目指す“オリルーズ”の挑戦

豪州ではここのところ、2つの話題で賑わっている。1つは試合への入場禁止処分を受けたサポーターの実名が顔写真とともに大手新聞に掲載された問題、そしてもうひとつはリオ五輪を目指す若き豪州代表だ。まさに『明』と『暗』を分ける話題だが、今後どのように進展していくのだろうか。

サッカーは誰のものか? サポーターを敵に回した連盟とAリーグ。豪州は“内戦状態”

11月22日、ある新聞記事が豪州サッカー界に大問題を引き起こした。試合への入場禁止処分を受けたサポーターの実名が、顔写真とともに記事内に掲載されたのだ。外部からの“嫌がらせ”に対し、豪州サッカー界はどのように戦っていくべきなのだろうか。

11年目を迎えた豪州Aリーグ。元代表選手もいまや監督に。セカンドチャンスに懸ける懐かしい顔ぶれ

豪州Aリーグも今年で11年目を迎える。ピッチに目を見渡すと、元豪州代表選手や日本でもプレーした懐かしい顔ぶれが揃っている。そして、2006年ドイツW杯日本戦で得点を決めた選手も、今は監督として指揮を執っている。近年は経営不振なども目立つAリーグだが、11年目となった今季はセカンドチャンスを掴もうとする者たちがいる。

豪州代表に感じる新しき“黄金世代”到来の予感。若手の台頭で生じた不安と期待

自国開催となったアジアカップで見事な優勝を遂げた“サッカルーズ”(豪州代表の愛称)は、ここまで確かな進歩を辿っている。4年前にブラジルW杯予選を戦ったホルガー・オジェック体制からは顔ぶれも変わり、アンジ・ポスタゴグルー現監督のもとには有望な若手も揃う。若手の台頭には不安と期待が入り混じっているが、それと同時に新たな“黄金世代”到来をも予感させる。

正GKはバレンシアに。欧州4大リーグからアジアまで…オーストラリア代表“海外組”の現在

1月のアジアカップを制したオーストラリア代表。選手たちも世界的に高い評価を受け、スペイン、イングランド、イタリア、ドイツをはじめとした欧州からアジアまで活躍の場を広げている。

レアル対マンCに9万人。国外チームが“大箱”を埋める豪州サッカーの危機感。世界基準へ必要なこと

オーストラリアで行われたインターナショナル・チャンピオンズカップ。約10万人収容のメルボルン・クリケット・スタジアムではレアル・マドリーとマンチェスター・シティが対戦したが、実に99.35%の収容率を記録。国外チームが新記録を樹立する現実に危機感が漂っている。

なでしこ次なる相手、豪州「マチルダス」とは? 粘り強さに厚い攻撃陣…侮れない“アンダードッグ”

なでしこジャパンが女子W杯準々決勝で対戦するのは、オーストラリア代表。豪州国内で「マチルダス」と呼ばれるチームは、激戦区のグループリーグ、そしてブラジルとの決勝トーナメント初戦を制した強さを持つ。

発展続くAリーグが抱える不安要素。経営難に陥った2つのクラブ、リーグの歴史が短い故の“苦しい事情”とは?

2015年1月は地元開催となった豪州の優勝で幕を閉じたアジア杯。その影響もあり、豪州国内ではサッカーの人気が高まっているようだ。一層の盛り上がりを見せるAリーグだが、いくつかのクラブが経営難に陥っているという。その裏側には、現在の豪州が抱える苦しい事情が潜んでいた。

ACLで苦戦の豪州勢。未来を懸けて戦うWSW高萩&田中、2人が語る日豪の違いとは

今季のACLには2つの豪州クラブが参加している。前回王者で高萩洋次郎と田中裕介が所属するウエスタン・シドニー・ワンダラーズとブリスベン・ロアーだ。Jリーグ勢とも同組となった両チームは、ACLでの苦戦を強いられている。特に2人の日本人選手にとっては、未来を大きく左右する大一番が控えている。

日本とは“真逆”。欧州でのアウェイ戦を続ける豪州。新たなアジア王者として確実な成長を遂げる

地元開催のアジアカップを制し、アジア王者としての活動をスタートさせたオーストラリア代表。選手の多くが欧州で活躍することに加えて地理的環境から親善試合のほとんどをアウェイで戦う中、新戦力の発掘も行うなど確実に成長を遂げている。

豪州サッカー、一時代の終焉――。“スキンヘッドのテクニシャン”ブレシアーノに贈るトリビュート

オーストラリア代表を長年支えてきたマーク・ブレシアーノが代表引退を発表した。イタリアで成功を収め、スキンヘッドという独特の風貌ながら高いスキルで愛されてきたレジェンドの軌跡をたどる。

豪州はアジアではないのか? 波紋呼んだ“AFC追放”の動き。現地記者が真相に迫る

自国開催となった豪州の初制覇で幕を閉じた今年のアジアカップ。“サッカルーズ”(豪州代表の愛称)の躍進に、全豪州国民が歓喜した。しかし、現在はその様子もすっかり変わってしまったようだ。

遂に頂点へ――。アジアの雄へ正式に名乗りをあげたサッカルーズ 

サッカルーズは、韓国との120分間の激闘の末、初の栄光を手にした。1-1のまま延長戦にもつれ込んだ死闘は、途中出場のジェームズ・トロイージが値千金のゴールを挙げ、グループリーグで一度は敗れた韓国を2-1で下した。

サッカルーズは頂点を極めるか。目指すはアジアでの存在証明たるタイトルのみ

自国開催で大会に臨んだオーストラリアは、悲願のアジアカップ初制覇まであと1勝。グループリーグ第3戦で今大会唯一の黒星を喫した韓国と決勝の地で再びあいまみえる。大会前の下馬評を覆す目覚ましい躍進を遂げたサッカルーズの真価が問われる時が来た。

サッカルーズは止まらない! 悲願のアジア王者へあと一つ。今大会最強の攻撃陣が韓国を迎え撃つ

自国開催のアジアカップで決勝に進出したオーストラリア。準決勝UAE戦では攻守に危なげない戦いを見せ、2-0で勝利。計5試合で12得点を奪う今大会随一の攻撃陣が悲願のアジア王者へ韓国と対戦する。

母国で初のアジア戴冠へ――。準決勝進出のサッカルーズ、日本を破ったUAEに挑む

サッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)は、22日の準々決勝の中国戦を2-0と勝利し、準決勝進出を果たした。次の相手は壮絶なPK戦の末、日本を敗ったUAE。自国開催となった今大会で初のアジア王者戴冠のため、難敵相手にも負けられない一戦に挑む。

ケーヒルが見せた“絶対的エースの証明”。ワンプレーで試合を決める力。日本戦実現なら要注意な存在に

アジア杯開催国のオーストラリアは、準々決勝・中国戦を2-0で勝利。この試合、35歳のティム・ケーヒルがオーバーヘッドでのスーパーゴールを含む全2得点を決めて勝利を引き寄せた。日本はUAEに勝利すれば、次戦はオーストラリアそしてケーヒルと対戦する。

サッカルーズに突きつけられた“現実”――。準々決勝、中国戦での奮起はなるか

サッカルーズは17日、同じくグループリーグ突破を決めている韓国と1位通過をかけて対戦した。結果は32分にイ・ジョンヒョプにゴールを許し、0-1で敗戦。キャプテン、ミレ・イエディナクの負傷離脱、ローテーション採用によりベストメンバーではなかったものの、今大会好調だったサッカルーズは初黒星を喫した。

【豪州プレビュー】好調のサッカルーズ、韓国戦に挑む。指揮官「素晴らしい夜に」

アジアカップ開催国のサッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)は、初戦クウェート戦を4-1、続くオマーン戦を4-0と2連勝で早々にグループリーグ突破を決めた。次の相手は同じくグループリーグ突破を決めている韓国。一見すると「消化試合」と思われがちだが、サッカルーズの指揮官は韓国戦をどう捉えているのだろうか。

“In Ange we trust.” 信念の監督、アンジ・ポスタコグルーが確立したサッカルーズ・スタイル

初戦のクウェート戦を4-1と勝利したサッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)は、グループリーグ突破をかけてオマーンと対戦した。試合前は苦手・オマーンを相手に、負傷したキャプテンのミレ・イエディナックを欠いて挑むことに不安の声もあったが、サッカルーズはそんな不安を4-0という勝利とともに一蹴した。

【豪州戦プレビュー】立ちはだかるルグエン。キャプテン不在のサッカルーズが難敵オマーンを迎え撃つ

アジアカップを開催国として戦うサッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)。初戦でクウェートに4-1で勝利を収めた次の相手は、難敵オマーン。グループリーグ突破に向けた重要な一戦に、立ちはだかる壁とは。

サッカルーズ、“再生”の夜――。2つの果実を得たポスタゴグルー改革

ついに開幕を迎えたアジアカップ。開催国として戦うサッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)は、クウェートとの初戦で4-1の快勝と共にある2つの“果実”を得た。指揮官、アンジ・ポスタコグルーの改革が文字通り実を結んだサッカルーズは、悲願達成に向けた一歩を歩みだした。

【豪州戦プレビュー】クウェート戦、悲願のアジア王者へ“勝つサッカー”で違い見せるか

ついにアジア杯が開幕する。今夜行われる開幕戦では、開催国オーストラリアがクウェートを迎え撃つ。過去の対戦成績では分の悪い相手だが、悲願のアジア王者に向けて勝ち点3を手にできるだろうか。

【アジア杯現地ルポ】田舎町セスノックを賑わせた日本代表。徐々に熱を帯びる豪州

アジア杯が行われるオーストラリアで合宿を行う日本代表。4日には同国東部のセスノックでオークランド・シティ(ニュージーランド)と練習試合を行った。開幕まで5日を切った現地の様子を在住記者が追う。

豪州がついに“本気”に。日本が苦手な“オージー流”への回帰でアジア制覇へ挑む

アジアカップで日本のライバルと見られているオーストラリア。ここまで成績が振るわず、ファンからもその実力が疑問視されてきた。だが、指揮官は自信を見せる。これまでのパスサッカーからスタイルの変更も明言した。日本が苦手とするあの“オージースタイル”である。

「オセアニアに戻ろう」? サッカルーズを取り巻く諦念と過信

年の瀬をはさみ、いよいよ開幕を間近に控えたアジア杯。日本代表はすでに23人のメンバーを発表したが、“サッカルーズ”こと豪州代表はまだ正式メンバーが決まっていない。定まらない攻撃陣、皮肉的なメディア―サッカルーズを取り巻く諦念と過信に迫る。

“健全なライバル関係”。豪州側から見た、日豪両代表の立ち位置とは?

日本とオーストラリアが対決した18日の親善試合は2-1で日本が勝利した。アジアカップを見据えたこの試合、両国の立ち位置はどうだろうか? 豪州の選手・監督・記者の意見をまじえて見ていく。

単なる親善試合ではない――。豪州にとって日本戦が持つ意味とは? 自国開催アジア杯へ指揮官は“悲壮な覚悟”

オーストラリア代表は、自国開催で迎える来年1月のアジア杯前、最後の親善試合を日本代表とアウェイで行う。W杯後の低調な成績でプレッシャーも高まるポスタコグルー監督にとって、18日の一戦は単なる親善試合ではない。

現体制の勝率.182。勝てないサッカルーズ、自国開催のアジア杯へ募る不安。日本のライバルは復活なるのか

1月に開催されるアジア杯。ホストとなるオーストラリア代表は、予想外の不調に苦しんでいる。アンジ・ポスタコグルー監督就任後の勝率は.182。世代交代が進まず攻撃陣も守備陣も不安を抱えるが、ビッグトーナメントへ復活を果たせるのだろうか。

サイ・ゴダードだけでない“ハーフ”の有望株。豪州の将来を担う“あしたのジョー”、日本代表の可能性も

日本が出場権を逃したU-17W杯。そのアジア予選で日本に勝利した豪州に、ハーフの加藤カレッティ丈という選手がいた。キャプテンとして豪州を牽引したが、母親は日本人。日豪両国で代表の可能性があるという。

ビジャ、ダフが加入したメルボルン・シティFC。開幕迫るAリーグに有力選手加入。例年にない混戦模様に

小野伸二が去ったオーストラリアAリーグ。日本人選手はゼロとなったものの、メルボルン・シティFCにはダビド・ビジャやダミダン・ダフが加入。現地のサッカーファンにとって楽しみなシーズンとなりそうだ。

豪州で戦う2人の侍。“日の出づる国”マケドニアにルーツを持つクラブで出会った選手とコーチ。ほとばしるような情熱を共有

オーストラリアの2部リーグで戦う日本人がいる。トップチームの主力選手とU-11チームのコーチである彼らは、キャリアも立場も全く異なる2人だ。それでも、サッカーへの情熱を共有し、着実に成長を続けている。

ベストイレブンに香川。日本の戦いに一定の評価をする豪州。「日本はこんなもんじゃない」と期待の声も

グループステージで敗退したザックジャパン。同じアジアのオーストラリアはどう評価したのか? 厳しい意見がありつつも、一定の評価をしているようだ。ファンの中には今後の躍進に期待する声もあった。

「サッカルーズの明るい未来を見通す」。3戦全敗にも指揮官への信頼厚い豪州。視線はすでに自国開催アジア杯へ

オランダ、チリ、スペインと対戦し3戦全敗におわったオーストラリア代表。ポスタコグルー監督は厳しい評価を下すも、国内メディアとファンからの批判は皆無だった。

豪州メディアが見た日本。「ゴジラはオリンポス神殿を壊せなかった」。ファンは期待「我がサムライの友よ、もっと頑張ってくれ」

日本対ギリシャのスコアレス・ドローにオーストラリアメディアは独特の表現で伝えた。TVに呼ばれたコメディアンは日本をゴジラに、ギリシャを神話に例えた。

敗戦も豪州に現地は賞賛。採点では全員が7点以上。「過去の監督が好んだ陰気なスタイルから間違いなく発展」

オーストラリアがオランダ相手に善戦した。2-3と敗れたが、一時は逆転するなど強豪を追い詰めた。現地ではサッカルーズへ賞賛の声が多く聞かれた。

元豪州代表選手が日本対コートジボワール戦で問題ツイート。「Jap」「知能低い」と双方を差別表現で侮辱

W杯の日本代表戦。豪州ではあまり関心は高くなかったが、場外で残念な出来事があった。発端は元豪州代表選手のチッパーフィールド。日本でも馴染みのある選手が、なんと差別的表現で両国を侮辱し、話題となっている。

サッカルーズ、W杯初戦敗北も現地メディアはポジティブな評価「勇敢な豪州、チリに冷や汗をかかせる」

W杯初戦、チリに敗れたオーストラリア。予想通りの結果ではあったが、試合自体は善戦していた。そして豪州での評価も悪くない。粘りの戦いぶりを讃えていた。

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