[惜しくもW杯出場ならず]小国サッカー界の優等生、アイスランドサッカー成長の軌跡

2013年11月20日(Wed)10時51分配信

text by 長束恭行 photo Yasuyuki Nagatsuka
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「島国育ちのアイスランド人は日本人と同じく勤勉な国民だからじゃないかな」

[惜しくもW杯出場ならず]小国サッカー界の優等生、アイスランドサッカー成長の軌跡
国立スタジアムの正面にはアイスランド初のプロ選手、アルベルト・グズムンドソンの銅像が立つ。アーセナル、ナンシー、ミラン等でプレーした【写真:長束恭行】

 チェルシーやバルセロナで活躍したエイドゥル・グジョンセン(現クラブ・ブルージュ)も短期間ながらKRでプレーしている。

 なぜ小国のアイスランドは、ここまでスポーツに打ち込み、結果を残せるのだろうか? ヨナス氏は私の質問にこう答える。

「島国育ちのアイスランド人は日本人と同じく勤勉な国民だからじゃないかな」

 こぼれ話だが、KRでグジョンセン以上の功績を残した日系人FWがいる。日本人の父とアイスランド人の母の間に生まれたビョルゴルフル・タケフサ(現ヴァールル)は2006年から5シーズン在籍。

 2009年には16ゴールで本人二度目の得点王に輝いた。ボストン大学で金融を学びながらリーグ得点王になった10年前、地元メディアのインタビューで「日本代表入りにチャレンジしなくては」と答えていたそうが、その年にアイスランド代表でデビューを果たすと3キャップを刻んだ。

 ちなみに彼の祖父は少年時代にKRでプレーし、90年代に会長職を務めた銀行家のビョルゴルフル・グズムンドソン。バブル崩壊以前はウェストハムのオーナーまで登り詰めた。一人のフットボーラーを通して、日本とアイスランドの不思議な縁が見えてくる。

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