[惜しくもW杯出場ならず]小国サッカー界の優等生、アイスランドサッカー成長の軌跡

2013年11月20日(Wed)10時51分配信

text by 長束恭行 photo Yasuyuki Nagatsuka
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名将ラーゲルベックが語るアイスランドサッカー

[惜しくもW杯出場ならず]小国サッカー界の優等生、アイスランドサッカー成長の軌跡
KR対IBVの視察に訪れたラーゲルベック監督。二年契約で昨年1月からアイスランド代表を指揮する【写真:長束恭行】

 試合のハーフタイム、KRのクラブハウスは寒さしのぎで集まる人々でごった返していた。そこで私は偶然にもアイスランド代表監督に出会っている。ラーシュ・ラーゲルベック。母国スウェーデンの代表監督を10年間務め、南アフリカW杯はナイジェリア代表を指揮。アイスランドが20年ぶりに迎えた外国人監督は掛値なしの名将だ。

 初指揮だった日本戦の印象を尋ねると、少し機嫌を損ねたか「グッドゲームだった」と一言。続いて国内リーグの印象を尋ねてみた。「人口を考えたら優秀なリーグだと私は思うよ。アイスランドの人口は日本と比較にならないほど少ないんだから」。

 返答は至極全うなものだった。アイスランド代表は世代交代が進み、早くに国外に飛び出した20代前半の選手達がキャップ数を積み上げている。自らを「現実的な楽天主義者」と呼ぶラーゲルベック監督から今日明日にW杯出場を期待するのは野暮な話だろう。

 けれども、サッカー土壌がこのまま発展を続けていけば、トリニダート・トバコ(135万人)の記録を大きく塗り替えて「世界で最も人口の少ないW杯出場国」になるのは決して夢の話ではない。

(編注:アイスランドは2014年W杯欧州予選で躍進し、プレーオフへと進出。初戦を引き分けW杯への期待が高まったが、惜しくもクロアチアに敗れ、初出場はお預けとなった)

【了】

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