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TV放映権料1位はマンUだが――。データで読むプレミアリーグ、最もコスパの良いクラブは?

いま世界でもっともリッチなリーグであるイングランド・プレミアリーグ。莫大な放映権収入が各クラブに分配され、選手の年俸も非常に高額である。プレミアクラブのコストパフォーマンスを検証する。

text by 鈴木英寿 photo by Kaz Photography

【サッカー批評issue67】掲載

世界でもっともリッチなリーグ

 フットボールのみならず、スポーツ界では古くから古典的な命題がある。それが「金でタイトルは買えるのか?」というものだ。

 世界で最もリッチなリーグといえば、イングランド・プレミアリーグである。今シーズンから、イギリスの大手電気通信業者『BT』と『BSkyB』がリーグと契約を締結した国内放映権の金額は、3年契約で30億ポンド(約5153億8160万円)にも及ぶ。海外放映権販売による収入は、約20億ポンド(約3435億8770万円)である。

 プレミアリーグ所属の20クラブはこの新たな契約により、より潤沢な資金を手にすることが可能となった。

 リーグ優勝チームが手にする放映権料からの分配金は、昨季までは6080万ポンド(約104億4500万円)だったが、今季からは8990万ポンド(約154億4400万円)になり、最下位チーム(20位)であっても5330万ポンド(約91億5600万円)もの金額へと跳ね上がった。

 さらに、海外放映権からの分配金を加えれば、優勝チームは1億ポンド(約171億7930万円)前後、最下位チームでも6270万ポンド(約107億7140万円)の収入が予測されている。

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