仮想コートジボワールとして最適だったザンビア。大久保1トップ、ザックの構想外で先発争いはさらに混迷
なんとか逆転勝利したザンビア戦。守備での不安は残ったが、仮想コートジボワールとして適した相手だったのではないか。注目の1トップ争いはさらに混迷の様相。ザックは大久保の1トップをあまり考えていないのかもしれない。
2014年06月07日(土)14時08分配信
仮想コートジボワールとして最適だったか?
仮想ギリシャ(キプロス)、仮想コロンビア(コスタリカ)に比べると、ザンビアは実力的にコートジボワールに近い相手だった。この時期に、この相手と試合ができたのは幸運であり、素晴らしいマッチメークだ。
日本は立ち上がりからハイプレッシャーをかける。が、ザンビアは落ち着いていた。瞬間的な速さで日本を翻弄し、パスの回し方もクレバー。プレッシャーをかけられてもパニックにならず、冷静にいなしてくる。
コートジボワールもこんな感じだろう。後半に勢いが落ちたとはいえ、アフリカ勢特有のスピードやリーチなどを体感できたのは、コートジボワール戦を前に非常にいい予習ができたはずだ。
3失点は守備に不安を残した。最初の失点は、内田が背後から相手が来ているのを知りながら先にボールに触ろうとして、逆に相手にヘディングされてしまった。ボールに行くよりも相手をブロックしてしまったほうがベターだったのではないか。
ザンビアの瞬発力が計算外だったとすれば、ここでやられておいてかえってよかったかもしれない。残りの2失点はいずれもミドルシュート。多少不運もあったが、これも気をつけないと本番では危ない。
先発メンバーはほぼコートジボワール戦を想定したものだと思うが、いくつかの変更が必要だろう。CBは後半から入った森重が当確とみる。もう1人が吉田か今野か。内田の調子がいまひとつなのも気になる。柿谷は相変わらずで、良くも悪くもない。ただ、彼が先発だとチームの勢いが出ない感じがした。
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