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日本代表 10年前

見どころなく、極めて低調だった新生日本代表。チームを“破壊”したアギーレ、驚きのスタメンに隠された意図とは?

text by 西部謙司 photo by Getty Images

それなりの時間はかかる

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皆川はアギーレ監督の構想に近いタイプなのだろう【写真:Getty Images】

 4バックと3バックを状況に応じて使い分け、DFとMFはサイドと利き足が同じ、ウイングは逆足、1トップはポストプレーヤー……緒戦からは堅守速攻をベースにした戦術を指向しているようにみえた。

 かつてプレミアリーグを連覇したモウリーニョ監督下のチェルシーのようなイメージだろうか。相手のカウンターを止めたり遅らせるアンカーにマケレレ、カウンターの足がかりになるポストプレーヤーにドログバと、身体能力の高い選手を活用したスタイルだ。

 まずは監督の考え方に合わせて選手を当てはめてみて、 その後で選手の特徴を生かせるように調整していくのかもしれない。いずれにしても、当面は選手個々のテストになるので、全体像がみえてくるまでにはまだ時間がかかりそうだ。

【了】

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