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酒井宏樹（浦和レッズ）
生年月日：1990年4月12日（31歳）※OA
A代表通算成績：65試合1得点
U-24通算成績：8試合1得点

　酒井宏樹は初戦のU-24南アフリカ代表戦と第2戦のU-24メキシコ代表戦にフル出場。第3節のU-24フランス代表戦では1得点を決め、攻守にわたりU-24日本代表の4-0勝利に貢献した。準々決勝U-24ニュージーランド代表戦は累積警告により出場停止となったが、先発復帰した準決勝U-24スペイン代表戦では120分奮闘していた。

　ディフェンスラインは基本的にA代表組が占めており、連係面での不安が少ない。また、試合を重ねるごとにA代表常連組以外の選手との連係も上がっているように思われる。タイミングの良い攻め上がりと精度の高いクロス、そしてフィジカルの強さは酒井の強み。銅メダルをかけた最終戦でも、攻守にわたる酒井の奮闘に期待がかかる。

吉田麻也（サンプドリア／イタリア）
生年月日：1988年8月24日（32歳）※OA
A代表通算成績：107試合11得点
U-24通算成績：9試合1得点

　吉田麻也はここまで全試合にフル出場。主将としてチームを牽引し、3連勝でのグループ突破、準決勝進出に貢献した。準決勝でU-24スペイン代表に敗れたものの、代表通算107試合に出場する吉田の経験がチームにもたらす影響は計り知れない。頼れる主将がチームを引っ張り、3位決定戦に臨む。

　オーバーエイジ（OA）として参加したロンドン五輪では主将を務め、メダル獲得まであと一歩のところまで迫った。北京五輪にも出場しており、今大会が3大会目の出場となる。ロンドン五輪同様に今大会でも準決勝で敗れ、3位決定戦を戦うことになった。3位決定戦の相手は、ロンドン五輪準決勝で敗れたメキシコ代表。吉田がロンドン大会での雪辱を晴らし、銅メダル獲得を目指す。

冨安健洋（ボローニャ / イタリア）
生年月日：1998年11月5日（22歳）
A代表通算成績：23試合1得点
U-24通算成績：9試合0得点

　怪我の影響があり、東京五輪男子サッカー競技開幕から2試合連続で欠場。復帰したグループ最終節のU-24フランス代表戦と準々決勝のU-24ニュージーランド代表戦ではフル出場を果たし、安定した守備でクリーンシートでの勝利に貢献している。しかし、累積警告により、U-24スペイン代表との準優勝のピッチに立つことはできなかった。その鬱憤を、3位決定戦で晴らしてほしいところだ。

　A代表とボローニャで欠かせない存在となった冨安は、この世代を牽引するDFの1人である。これまではこのチームでプレーする機会が少なかったが、連係面に問題はほとんどない。的確なカバーリングやボールを運ぶ技術、そして正確なキックなど、現代のDFに求められる能力を高いレベルで備えている。銅メダルのかかったU-24メキシコ代表戦でのプレーに注目したい。

中山雄太（PECズヴォレ／オランダ）
生年月日：1997年2月16日（24歳）
A代表通算成績：5試合0得点
U-24通算成績：24試合4得点

　2017年のFIFA U-20ワールドカップでキャプテンマークを巻いた中山雄太は、この世代でも長く主将を務めてきた。左サイドバック、センターバック、そして守備的MFをクラブでも代表でも経験しているなど、複数ポジションをこなせるユーティリティー性が大きな魅力だ。

　キャプテンはオーバーエイジで参加する吉田麻也に譲っているが、中山は4バックの一角としてチームを支えている。準々決勝ではベンチスタートとなったが、ここまで左SBで比較的安定したパフォーマンスを見せている。フランス戦では途中、ボランチとしてもプレー。準決勝では120分間、左SBとして奮闘した。このチームの中心として、中山がU-24メキシコ代表とのメダルがかかった試合でも活躍できるか注目だ。