MF：藤田譲瑠チマ（ふじたじょえる・ちま）

生年月日：2002年2月16日
所属クラブ：横浜F・マリノス
2022リーグ戦成績：16試合0得点1アシスト

　東京ヴェルディの下部組織出身で、2020シーズンよりトップチームに昇格。1年目ながらレギュラーに定着し、J2リーグで41試合3得点4アシストの成績を残した。翌2021シーズンは徳島ヴォルティスに移籍し、自身初となるJ1の舞台でプレー。ここでも活躍したことで、同シーズン終了後に横浜F・マリノスへプレーの場を移した。

　多くの実力者が揃うマリノスでも非凡な存在感を放つ若武者は、すでにJリーグトップクラスのMFスキルを持っていると言っていい。運動量が抜群に豊富で、身長173cmと小柄ながら身体の使い方が上手く、予測にも優れているためボール奪取能力が極めて高い。前線への持ち運びやパス捌きにも問題はなく、20歳とは思えない落ち着きぶりも光る。まさに欠点らしい欠点が見当たらない逸材だ。

　先月開催されたAFC U-23アジアカップ・ウズベキスタン2022ではU-21日本代表を主将として牽引。残念ながら目標であった優勝には届かなかったが、大きな声でチームメイトを鼓舞し、攻守にわたり汗を流すなど、大会通じて素晴らしいパフォーマンスを披露していた。今度はその姿をEAFF E-1サッカー選手権で見たいところだ。