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Jリーグ 2年前

「解任ブースト」はあるのか? Jリーグ成績上昇ランキング。2021シーズン途中のJ1監督解任、前後の成績を比較すると…

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

2位:鹿島アントラーズ


【写真:Getty Images】


ザーゴ

8試合/2勝2分4敗/10得点12失点
獲得勝ち点:8ポイント
1試合平均の勝ち点:1.00ポイント

相馬直樹

29試合/18勝4分7敗/51得点24失点
獲得勝ち点:58ポイント
1試合平均の勝ち点:2.00ポイント

 欧州の最新理論も知るブラジル人監督という触れ込みで鹿島アントラーズの指揮を託されたザーゴ監督は、就任1年目の2020シーズンのJ1を5位で終えた。しかし、2021シーズンは開幕2戦目でリーグ戦初勝利を挙げた後に4試合勝ちがなく、失点もかさんで低迷。同年4月14日に解任となった。

 後任にはクラブOBでもある相馬直樹監督が就任。トップチームコーチからの内部昇格という形で監督となり、見事に不振のチームを立て直した。体調不良でベンチ入りできなかった1試合を除くリーグ戦29試合で、1試合あたりの平均獲得勝ち点はザーゴ体制から倍増した。

 相馬監督のもとで団結した鹿島は、前年から順位を上げて4位で2021シーズンを終えた。特に目立ったのは守備面の改善で、ザーゴ体制では1試合1失点を超えていたのが、相馬体制では1試合平均0.92失点と安定。それが攻撃面の充実、さらに14得点を挙げたFW上田綺世のブレイクなどにつながった。

監督解任前後の1試合平均勝ち点差:+1.00ポイント

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