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Jリーグ 3か月前

「遠回りに見えて近道」浦和レッズは何が変わったのか?沖縄キャンプで感じるJリーグ優勝への期待感【現地取材コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

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 マチェイ・スコルジャ監督が退任し、ペア・マティアス・ヘグモ監督の下で2024シーズンに臨む浦和レッズ。沖縄キャンプでは新たに加わった面々がレギュラーの座を虎視眈々と狙っているという。新監督と新戦力は、浦和というチームをどう変えていくのだろうか。(取材・文:河治良幸)


ペア・マティアス・ヘグモ監督の下で再出発

FIFAワールドカップに出場した浦和レッズ
【写真:Getty Images】

 沖縄で約10日間、浦和レッズのキャンプを取材してきた。毎年この時期というのはどのクラブを観てもワクワクするものだが、今年の浦和は例年以上に楽しみな要素が多い。ノルウェーの名将として知られるペア・マティアス・へグモ監督が就任。4-3-3をベースに、シンプルに前向きな戦術で、各ポジションの選手が個性を発揮するスタイルだ。

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 初めのうちは多くの人が想像できる選手たちがファーストセットだったが、日数を重ねる中でコンディションなども見極めながら、徐々に入れ替わりも出てきた。筆者は最初にフラットな状態から競争させていくものだと想定していたが、アプローチは少し違っていたようだ。それでもプロセスの問題であり、結局は開幕戦に向けて、誰がスタメンになってもおかしくない競争が起きてきそうだ。

 マチェイ・スコルジャ前監督が率いた昨年はAFCチャンピオンズリーグ決勝でサウジアラビアの強豪アル・ヒラルを破り、アジア王者に輝いた。しかし、5月に1つのピークを持って行った影響もあり、過密日程で日頃のトレーニングもままならないまま、終盤戦は怪我人が相次ぎ、試合に出ている選手も疲弊感が目に見えて分かる状況だった。

 今年はACLが無く、4回の優勝を誇る天皇杯も今年の参加資格も無い。昨年のファイナルで敗れたJリーグYBCルヴァンカップのリベンジはあるが、前回からフォーマットが変更されて、初戦からトーナメント方式となった。そうした状況で、酒井宏樹も「リーグ優勝に全振りできるシーズン」と前向きに捉えている。シーズンの日程を観ても過密日程が少なく、基本的には1週間に1回の試合に向けて準備していくことになる。

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