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Jリーグ 3か月前

「濃野公人は鹿島アントラーズで大きく飛躍できる」大津高校時代の恩師が明かす素顔「内田篤人さんのような…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「内田篤人のような…」濃野公人の強みと課題



「『内田篤人さんのような選手』とかよくメディアの方に言っていただくんですけど、自分としてはまだまだ足りないことだらけ。まだ比べられるような存在ではないと思います。でもそういう人たちに追いついて、追い越していきたいですし、自分の良さを上乗せできるような選手になりたいと思っています。

 鹿島を代表する選手、日本を代表する選手になっていくためにも、守備の部分で絶対に行かせない、割らせないっていうところを意識的にやっていかないといけない。攻撃面でも最後のクロスをしっかり合わせるだとか、アシスト、ゴールに繋げるっていう部分にこだわることが大事。それをやらないと、いくら伸びしろがあったとしても伸びていかないなと思うんで、しっかりいろんなことを勉強しながら成長していきたいですね」

 大卒新人らしく、自分自身の課題を明確に言葉で表現できるところも魅力だ。今回は足がつってしまい、71分に須貝英大との交代を強いられたが、90分間高い強度で走り続けるだけのフィジカルも養っていかなければいけない。そのあたりを徹底的に追求していくことが、濃野に求められる重要命題だろう。

 鹿島は後半になって選手が入れ替わってからペースダウンし、攻撃圧力がやや低下したこともあって、追加点を奪えず、1-0のまま終了した。前半はかなりいい内容だったため、複数得点がほしかったところだが、それを奪えなかったのは今後の課題と言っていい。

 それでも柴崎不在の穴を前半ボランチでプレーした知念や後半から出てきた佐野海舟が埋め、鈴木優磨欠場のFW陣もチャヴリッチと土居でやり繰りできそうなメドが立ったことは収穫だ。若い濃野、津久井らも自信や手ごたえを得たはずだ。

 そういった面々が2月23日の開幕・名古屋グランパス戦までにどう成熟度を引き上げていくのか。ポポヴィッチ体制の鹿島がどのような戦いを見せるのか。2週間後のシーズン開幕が非常に楽しみになってきた。

(取材・文:元川悦子)

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【了】

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