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Jリーグ 2か月前

「僕がもっと…」ヴィッセル神戸の逆転勝利を呼び込む宮代大聖の献身。MF起用で担う新たなタスクとは【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「大きな補強」「僕がもっともっと…」宮代大聖が意識したこととは?



「僕自身はあんまりポジションに囚われすぎていないところがあります。空いているスペースにうまく入り込むこと、最後にゴール前に顔出すことを考えながらやっています。自分はゴール前でしなきゃいけない。そこはどのポジションやっていても変わらず意識してるところですかね。

 今のチームにはサコ君(大迫)、ヨッチ君(武藤)のように(相手のマークが)食いつく人がいるんで、その分、自分にスペースができますし、僕がもっともっとやりたいように自分のプレーを出していけば、チームがうまく回るのかなと思います」と宮代自身も新たなタスクに手ごたえをつかんだ様子だった。

「大聖はゴール前に入っていく力もあるし、推進力もあるし、僕とヨッチと大聖が前にいれば相手も怖い。彼は点を取れるし、周りとも絡める選手。チームにとって大きな補強だと思います」と大迫も太鼓判を押していた。10代の頃から久保建英や中村敬斗らと年代別代表で共闘し、潜在能力の高さを評価されてきた宮代がここで一気にブレイクしてくれれば、神戸にとっても、日本サッカー界にとっても朗報に違いない。

「サコ君やヨッチ君と得点を争っていくような結果を出せれば、それが自ずとチームのプラスになる。そうなっていければベストかなと思います」と背番号9自身も目の前にいる偉大な先輩たちと肩を並べていく構え。そのためにも2桁ゴールはマストだ。

 これまでの彼はシーズン8得点が最高。それを越えて、突き抜けた存在になることが2024シーズンに課された重要命題に他ならない。井出が復帰し、井手口がパフォーマンスを上げてきた後もスタメンの地位を死守すること。そこが新天地で新たなスタートを切った宮代にとっての最初の関門になりそうだ。

(取材・文:元川悦子)

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