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Jリーグ 2か月前

横浜F・マリノスが「あまり良くないことを知っている」。第1戦を終えたアル・アインが自信を持つ理由【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

潜在的な攻撃力を失ったマリノス



「選手としてもコーチとしても、ホームでもアウェイでも、私のメンタリティは変わらない。それが選手たちに求めているメンタリティです。ホームであろうとアウェイであろうと、試合では存分に自分自身を表現する」

「25日までは何も決まらない。自分たちの感情をずっとキープし続けなければならない」

 横浜での試合は確かに「プレファイナル」のような雰囲気があり、両チームが互いを警戒し、見極めようとする慎重な空気が漂っていた。

 アル・アインの先制ゴールと、取り消された2点目もカウンターから生まれたもので、マリノスは何度かゴールに迫ったものの、全体的に少し神経質で慌ただしい印象を受けた。不必要にボールを渡してしまったせいで、潜在的な攻撃力を失ってしまっていたのだった。

 これは、おそらく彼らがJリーグであれほどフィジカルに長けた相手と対戦することに慣れていなかったからかもしれない。ACLでさえ、西と東のクラブが対戦できるのは決勝だけである。

 マリノスに限らず、日本のチームは全体的に自分たちの形を保ち、脅威とならないエリアで相手にボールを持たせることに十分満足しているが、アル・アインはパークのあちこちでチャレンジし、マリノスを落ち着かせようとしなかった。

 アル・アインのハリド・アル・ハシェミは試合後、マリノスについてこう語っている。

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