フットボールチャンネル

Jリーグ 2か月前

横浜F・マリノスが「あまり良くないことを知っている」。第1戦を終えたアル・アインが自信を持つ理由【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

両指揮官の「自信」。「何が起きても想定内」



「とても自信がある。ホームでの試合だからね」

「ファンとともにホームでプレーすることが何を意味するのか分かっている。今日は簡単じゃなかった。なぜなら、彼らのファンが自分たちのチームを叫び、応援していたたからだ。2週間後は逆になる。それを利用する必要があるし、我々はそれができると信じている」

 キューウェルは試合前日の発言から逸脱することなく、クレスポの虚勢にも同じように応えている。

「ここで試合が終わったと言うつもりはない。それほど愚かではないよ。もちろん、(クレスポは)自分たちのチームはゴールを奪う自信があると言うだろう。ただ、我々もゴールを決めることに自信を持っている」

「私はこのチームに自信を持っています。この試合だけでなく、大会を通して、リーグ戦を通して、我々はどんどん強くなっている」

 マリノスは確実に大陸王者の栄光に近づくという素晴らしい決意を示している。キャプテンの喜田拓也は、アウェイゲームでは選手たちがプレッシャーのかかる状況でいかに感情をコントロールできるかが鍵になると考えている。

「メンタル面が鍵になると思います。普段とは違う環境で、思い通りにいかないことの方が多いと思う」

「そのためにしっかり準備して、心してかかりたいと思っている。何が起きても想定内になるような準備を常にしているし、堂々と試合に臨みたい」

 マリノスはこの大会中、何度も何度も力を振り絞り、自分たちが勝ち進むために必要なものを持っていることを示してきた。もしマリノスがハッザーア・ビンザイード・スタジアムで冷静さを保ち、自分たちの攻撃の強みを発揮することができれば、5月25日はクラブの歴史に名を刻む日となるだろう。

(取材・文:ショーン・キャロル)

【関連記事】
苦しんだ先のゴール。植中朝日が横浜F・マリノスで決意「僕が逆にチームを引っ張る」「ここからケチャドバ」【コラム】
「驚異的なコホネス」横浜F・マリノスは「どんどん強くなっている」。瀬戸際で見せた壮絶な攻防【英国人の視点】
横浜F・マリノスに足りないもの。「隙を自分たちから作ってしまったのは事実」2戦連続で勝利を逃した現実に向き合う

【了】

1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!