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青木務

1988年生まれ。スポーツライター。16年、「EL GOLAZO」「J’s GOAL」ジュビロ磐田担当。twitter:@tsut0mua0k1

磐田の残留決めた“背番号7”の左足。上田康太、悔しさと葛藤乗り越え叩き込んだ超絶FK

明治安田生命J1リーグ最終節、アウェイでの仙台戦に勝利し、自力でのJ1残留を決めたジュビロ磐田。この試合で決勝点を決めたのは、かつて名波浩監督が身につけた“7番”を背負うレフティー、上田康太だった。チームを救うゴールを奪ったサックスブルーのゲームキャプテンだが、今シーズンは悔しさと葛藤を抱えながら日々を過ごしていた。(取材・文:青木務)

名波ジュビロ、最終節で勝ち取ったJ1残留。2人の “秘蔵っ子”がもたらした安定性と流動性

11月3日、明治安田生命J1リーグ2ndステージ第17節、ベガルタ仙台との一戦に臨んだジュビロ磐田。試合開始早々に先制点を奪うと、その後も粘り強く戦い、最終戦を勝利で飾った。サックスブルーのJ1残留を後押ししたのは、安定感と流動性。これらの要素をチームにもたらしたのは名波監督の采配と、2人の選手の存在だ。(取材・文:青木務)

磐田、守備は機能も課題を露呈。指揮官が求めるボール奪取後の質。残留に向けて最終節へ

10月29日、明治安田生命J1リーグ2ndステージ第16節、浦和レッズとの一戦に臨んだジュビロ磐田。組織的に守ってはいたものの、攻撃のかたちが作れず、守備の時間が長くなってしまい最終的に0-1での敗戦を喫した。この敗戦について、サックスブルーの指揮官、名波浩監督は、これまで言い続けてきた課題が露呈したと語っている。(取材・文:青木務)

磐田、“らしさ”を取り戻した名古屋戦。名波ジュビロの原点。閉塞感を打破したアクション

10月22日、3週間の中断を経て明治安田生命J1リーグ2ndステージが再開。シーズンも佳境を迎えたなかで、ジュビロ磐田は名古屋グランパスとの残留争い直接対決に臨んだ。試合は1-1の引き分けに終わったが、ここ最近のゲームで漂っていた閉塞感を打破したサックスブルー。その変化のポイントはどこにあったのだろうか。(取材・文:青木務)

残留争いに巻き込まれた磐田。原点回帰で狙う勝ち点3。3週間の中断と3日間のキャンプ

10月22日に明治安田生命J1リーグ2ndステージ第15節、アウェイでの名古屋グランパス戦を迎えるジュビロ磐田。セカンドステージはなかなか勝ち星を得られず、第14節の新潟戦に敗れたことで、本格的に残留争いに巻き込まれることになった。代表ウィーク、ルヴァン杯の影響で3週間の中断が入った状況で、名波浩監督率いるサックスブルーは、原点回帰で勝ち点3獲得を目指す決意を固めている。(取材・文:青木務)

磐田、J1残留に向け正念場。年間13位維持も近づく降格ライン。減らしたい“最悪”のプレー

10月1日、明治安田生命J1リーグ2ndステージ第14節アルビレックス新潟戦に臨んだジュビロ磐田。J1残留争いのライバルをホーム・ヤマハスタジアムに迎えての一戦だったが、試合終了間際に決勝ゴールを許し、勝点3を献上してしまった。残り3試合、最低限の目標に向け、サックスブルーは正念場を迎えている。(取材・文:青木務)

磐田、待望の2nd初勝利。課題残るも、流れ変えうる勝点3。光明はトップ下・川辺駿

24日に行われたアウェイでのアビスパ福岡戦で、2ndステージ初勝利を飾ったジュビロ磐田。未勝利が続き、何よりも結果が必要という状況下で白星を勝ち取ることができたことには大きな意味がある。だがまだまだ改善すべき点は多く、浮かれてばかりもいられない。J1残留に向け、この勝点3で流れを変えられるだろうか。(取材・文:青木務)

磐田、2nd未勝利もブレない名波監督。戦い方の継続と貫徹。J1残留に向け、勝負の終盤戦へ

J1セカンドステージ開幕後、0勝5分4敗と未だ勝利がないジュビロ磐田。20日の試合では鳥栖を相手に終了間際のPKで追いつき、連敗を3で止めた。なかなか良い結果が出ていない状況ではあるが、サックスブルーの指揮官・名波浩は戦い方を変えるつもりはない。(取材・文:青木務)

小林祐希、念願の欧州移籍。「人に恵まれた」磐田での成長。新天地での「恩返し」へ

ジュビロ磐田からヘーレンフェーン(オランダ1部リーグ)へ移籍することが決まった小林祐希。2015年シーズンは劇的なゴールでチームをJ1昇格に導き、今季は日本代表にもデビューした。ここ1年ほどで飛躍的な成長を遂げたレフティーは、東京V、磐田での経験を糧に、新天地オランダで「恩返し」をする決意を固めている。(取材・文:青木務)

磐田、強力2トップの脅威。1stからの進化。守備の負担減らした「憲剛不在」と「攻撃時間」

17日、強豪川崎フロンターレを相手に1-1のドローゲームを演じたジュビロ磐田。1stステージの試合では完全にゲームを支配され、サックスブルーは0-1のスコア以上に力の違いを見せつけられた。だが今回は、年間首位を走るチーム相手に一歩も引かない戦いぶりを披露した。5月の一戦から何が変わったのか。大きくわけて2つのポイントがあった。(取材・文:青木務)

磐田・20歳のGKが掴んだ千載一遇のチャンス。高卒2年目、志村滉が挑む偉大な先輩超え

6月以降、ジュビロ磐田のゴールマウスに君臨している志村滉。負傷離脱したカミンスキー、八田直樹の穴を完全に埋め、高卒2年目とは思えない落ち着き払ったプレーを見せている。偉大な先輩たちをチームメイトに持つ20歳のGKだが、定位置確保すら現実味を帯びてきたように思える。(取材・文:青木務)

ポルトガル、C・ロナウド負傷交代乗り越え悲願のEURO初制覇。ついに手にした成功体験

EURO2016決勝、延長の末フランスを破ったポルトガル。ルイ・コスタ、フィーゴら“黄金世代”も手が届かなかったメジャータイトルをようやく手にした。優勝候補どまりだった人材の宝庫は、この優勝を機に強者としての歴史を歩み始めるのだろうか。(文:青木務)

磐田・重みある3ポイント獲得。停滞感の払拭。「勝点40」に向け、勝負の2ndステージへ

2016J1 1stステージ最終節でベガルタ仙台に勝利し、8位・勝点23でシーズンの折り返しを迎えたジュビロ磐田。J1復帰後初シーズンとなる今季、名波監督が掲げた「勝点40」獲得という第一目標からすれば上々の成績と言えるだろう。だが、降格圏とはそれほど遠くない状況であり、2ndステージも気の抜けない戦いが続いていく。(取材・文:青木務)

前田遼一、磐田戦での胸中。「感謝の気持ちしかない」。鳴り響いたジュビロ時代のチャント

FC東京へ移籍後、はじめて古巣磐田との試合に臨んだ前田遼一。スコアレスドローに終わった試合後、ホーム側サポーターはジュビロ時代のチャントを歌い、アウェイ側のサポーターからも前田コールが起きる。エコパスタジアムには特別な雰囲気が醸成されていた。そんな歓迎ムードに、元日本代表FWはどのような思いを抱いていたのだろうか。(取材・文:青木務)

磐田・小林祐希、24歳での代表初招集。「19歳で入る予定だった」。5年の遅れと5月の飛躍

キリンカップに臨む日本代表メンバーが26日に発表され、ジュビロ磐田の小林祐希が初選出された。“プラチナ世代”の左利きMFは、10代の頃から将来を嘱望されており、24歳での代表初招集は遅かったようにも思える。「5年くらい遅れている」と語るサックスブルーの背番号4は、その「遅れ」を取り戻すべく“勝負の5月”に臨んでいた。(取材・文:青木務)

磐田・名波監督が断じた「くだらない失点」。芽生えてきた自負。強敵相手に得た収穫と課題

2週間強の間に、広島、神戸、鹿島、ガンバ大阪という難敵との試合に臨んだジュビロ磐田。J1復帰後当初に見られた戸惑いも消え、選手たちは本来持てる力を発揮できるようになってきた。だがガンバ戦では集中力の欠如から2点を奪われ敗戦。優勝を狙うチームとの戦いのなか、サックスブルーが得た教訓とは。(取材・文:青木務)

磐田、3バックで広島撃破。組織された能動的守備。“ミラーゲーム”以上の戦略

ジュビロ磐田は4月29日に行われた明治安田生命J1リーグ1stステージ第9節・サンフレッチェ広島戦で1-0と勝利を収めた。チームは今季初めて3バックで試合開始を迎えた。普段の4バックとは違う形を選択したのはなぜなのか。そして、勝利のポイントは何だったのか。J1王者撃破の裏には、単なるミラーゲーム以上の戦略が存在した。(取材・文:青木務)

磐田・名波浩監督の意図ある“主力外し”。青年監督率いるサックスブルーの成長曲線

第2節からJ1のリーグ戦で黒星がないジュビロ磐田。順調とは言えないまでも、サックスブルーは一歩ずつ前進している。“勝点40”を当面の目標に据えるチームを率いる名波浩監督のチームマネジメントを、監督自身と選手の言葉から紐解く。(取材・文:青木務)

強気のベンチワークで浦和を陥れた磐田指揮官・名波浩の策略。稀代の天才は策士へ

J1屈指の強豪である浦和レッズからJ1復帰後初勝利をもぎ取ったジュビロ磐田。可変システムを駆使する昨季のファーストステージ王者に対し、周到な準備をして失点を避け、相手の隙をついて2ゴールを奪った。守備組織の構築はもちろんだが、この試合の勝因として、名波浩監督の絶妙な采配があったことは見逃せない。

J1復帰戦黒星も前を向く名波監督。持てる力を発揮したときに始まる磐田の反撃

明治安田生命J1リーグが27日に開幕。3年ぶりにJ1復帰を果たしたジュビロ磐田は、名古屋グランパスと対戦。ホーム・ヤマハスタジアムに集まった14000人以上の観衆に勝利を届けたかったが、結果は0-1。黒星スタートとなった。しかし、名波浩監督は選手たちに「下を向く必要はない」と伝え、チームはすでに次の戦いに向けて気持ちを切り替えている。

リオ五輪でオーバーエイジは招集されるか? 過去5大会の日本代表を振り返る

アジア制覇と共にリオ五輪出場権を獲得したU-23日本代表。激戦を勝ち抜いて本戦への切符を掴んだが、五輪ではオーバーエイジ(OA)を3人まで招集することができる。過去5大会を振り返りながら、リオ五輪でのOA招集について考える。

広島が見せた高次元のバランス。最多得点・最少失点での年間1位。爆発力と堅守は兼ね備えるもの

サンフレッチェ広島が2ndステージを制し、年間1位でチャンピオンシップ進出を決めた。シーズンを通した安定感は群を抜いており、それだけでなく爆発力も突出している。攻撃力がクローズアップされるだけでも、守備が堅いだけでも覇権を握ることはできない。

プレーで、声で、背中で牽引する小笠原満男。鹿島に17冠目もたらした主将、尽きることない勝利への欲

ヤマザキナビスコカップ決勝が10月31日に行われ、鹿島アントラーズが3-0でガンバ大阪を破って3年ぶり6度目の優勝を果たした。MVPに輝いたのは小笠原満男。タイトル獲得の喜びを誰よりも理解する男が大舞台でチームを牽引した。

FC東京の主力CBに定着、さらには日の丸も。丸山祐市、プロとしての礎を築いた湘南での1年間

明治安田生命J1リーグ2ndステージ第14節が17日に行われ、FC東京は湘南ベルマーレに1-2で敗れた。FC東京のCBを務める丸山祐市は、この試合を特別な思いで迎えた。

芸術FKにハードワーク――。横浜FMの背番号10が見せた輝きと献身。浦和を手玉に取った中村俊輔

明治安田生命J1リーグ2ndステージ第9節が29日に行われ、横浜F・マリノスは浦和レッズに4-0で大勝した。年間首位の強豪を粉砕した背景には、中村俊輔の天才的な技術と労を惜しまないハードワークがあった。

予言的中!? JOYがハリルJに推薦したい若手選手とは?

明るいノリでお茶の間を楽しませるタレントのJOY。アーセナルユースでのプレー経験があるなど、サッカーとの関係が深い人物だが、Jリーグも大好きだという。注目の若手、ハリルジャパンに推薦したい選手を熱く語った。

監督解任、常勝軍団・鹿島が低迷した要因は? 強化部長が語る「負けて強くなることはない」の真意

鹿島アントラーズは21日、トニーニョ・セレーゾ監督の解任を発表した。今季はタイトル獲得も期待されていただけに、ここまでの成績は低調と言わざるを得ない。昨季はリーグ3位に入ったが、最終節を落として終わった。この敗戦が今季の不調の遠因となったというのは言い過ぎだろうか。常勝クラブのGMは当時、勝利が選手たちにもたらすものを語っていた。

札幌が誇る敏腕社長・野々村芳和氏。“元選手”の経営哲学、そして小野伸二がもたらしたもの

北の大地・北海道から日本サッカーを盛り上げているコンサドーレ札幌。様々な話題を提供してくれるクラブにあって、野々村芳和社長の存在はなくてはならないものだ。

目指し続けた埼スタで“再デビュー”を果たした浦和DF岡本。自信と課題を見つけた76分間

清水エスパルスを1-0で下し、勝ち点3を獲得した浦和レッズ。今季リーグ戦初出場を果たした岡本拓也も右CBで奮闘した。

ステージ優勝間近の浦和。チームに流れる「目の前の試合に勝つこと」への意識

無敗で首位を走る浦和レッズのステージ優勝が近づいている。しかし、チームに浮ついた雰囲気は全く流れていない。あくまで今節の清水エスパルス戦での勝利を目指す。

広島に、J1に追いつくために――。間違いではなかった湘南の歩み。敵将も認める確かな実力

リーグ戦4試合負けなしで迎えたサンフレッチェ広島戦、湘南ベルマーレは勝ち点1を獲得して無敗を5に伸ばした。強力な相手と渡り合った90分は、ポイント以上の価値があった。

敵地でもベアスタのような戦いを――。サガン鳥栖、さらなる飛躍へ手応えを掴んだ等々力の夜

尽きることのない豊富な運動量をベースにチーム全体が躍動し続けるサガン鳥栖。J1にも定着し、近年は上位争いを繰り広げている。そんな彼らがもっと高いところへ到達するには、アウェイでも勝ち切る必要がある。

FC東京・武藤がJリーグで傑出した選手である理由。“心技体”を揃えた、試合を決められる稀有な存在

試合終盤に千両役者が大きな仕事をやってのけた。連戦による疲れもある中で、この日も最後まで走り続けた。FC東京の武藤嘉紀は、なぜ常にハイレベルなプレーを披露できるのだろうか。

大久保もシュート0本。“J最強の攻撃”が沈黙した川崎。多摩川クラシコで再び輝くためには

5連勝を目指した川崎フロンターレだったが、結果は1-4と敗戦。柏レイソルを前に自分たちのスタイルを発揮できず、逆に次々とネットを揺らされた。

悔しい失点を喫した神戸戦。J屈指の攻撃支える川崎DF谷口「もっともっと成長していかないと」

開幕戦を勝利で飾り、幸先の良いスタートを切った川崎フロンターレ。しかし、ホーム開幕戦となったヴィッセル神戸との一戦はドローに終わった。試合後、DF谷口彰悟は悔しい表情を見せた。

日テレ・ベレーザMF長谷川唯が感じた“世界レベル”。ドイツ強豪クラブの練習参加で得たものとは

皇后杯を制した直後、日テレ・ベレーザのMF長谷川唯はドイツの強豪クラブから練習参加のオファーを受けた。チームではすでに中心選手として活躍している18歳のホープは、現地で自分の持ち味を出し、課題も見つけてきた。

皇后杯制覇に大きく貢献。進化を続けるアタッカー・籾木結花

皇后杯決勝が1日に行われ、日テレ・ベレーザが浦和レッズレディースを1-0で下し、2009年度大会以来11回目の優勝を果たした。

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