吉田、内田、長谷部は負傷で長期離脱。今野、遠藤はG大阪での起用法に不安
しかし、その全てに敗れたとしても驚くべきことではない。オランダと引き分け、ベルギーに勝利した以前にセルビアとベラルーシに敗戦したことも事実だ。
さらに、彼らは自分たちにとって最大のコンペティションに向かうにも関わらず、多くの中心選手のフォームがピークからは程遠い状態にあることがこの矛盾への懸念を増大させる。
たとえば、吉田麻也は自ら得点を決めたものの1-3で敗れた2月22日のウェストハム戦でフル出場して以来プレーしておらず、5月の始めにサウサンプトンでのトレーニングに復帰しただけだ。
同様に内田篤人は2月9日からシャルケでプレーしていない。チームの成功に不可欠な存在であるこのサイドバックのフィットネスへの懸念は最も大きな不安要素だ。
吉田のレギュラーパートナーであるセンターバックの今野泰幸は、ここまでかろうじて全試合出場はキープしているものの、ガンバ大阪の指揮官である長谷川健太は彼をミッドフィールダーとして見ている。
それは遠藤保仁が非常に長い間、代表チームでプレーした位置だが、長谷川監督は別のアイデアを持っていた。日本の最多キャップ保持者は様々なポジション(少し異様なことにセンターフォワードも含む)で起用されたが、いずれも彼の才能を生かすことが出来ていない。
ザッケローニは通常、長谷部誠を遠藤と並んで起用しているが、このキャプテンは負傷による長い離脱から復帰後、日本に帰国してプレシーズンさながらのトレーニングを積んでいることを明かしていた。
しかし、本当の試合勘を得るためには90分間プレーすることの重要性も議論されていた。それは香川真司と本田圭佑がクラブで得られなかったものでもある。