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連載コラム 10年前

元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 第11回 地域リーグに広がるJリーグ世代の裾野

サッカー批評誌上で2007年から5年間「哲学的思考のフットボーラー 西村卓朗を巡る物語」という連載を行っていた西村卓朗氏。現役引退後、VONDS市原の監督として新たな一歩を踏み出しました。

シリーズ:元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 text by 西村卓朗 photo by VONDS市原

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8月24日 On the pitch 千葉県選手権大会決勝 対浦安SC

元Jリーガー・西村卓朗の新たな挑戦 第11回 地域リーグに広がるJリーグ世代の裾野
【写真:©VONDS市原】

 2013年8月24日、この試合に勝ったチームが天皇杯への出場権を得ることができる。浦安とは今季3度目の対戦。1回目は完璧な力負けであったが、2回目の対戦では2-3。2度リードを奪うも選手交代、戦術変更などの点で反省すべきことがあった。

 順天堂大学戦に引き続きシステムは3バックで臨むことにした。勝つためには何が必要か? 先に失点しないのはもちろん、2度の対戦を踏まえ、ポゼッションが得意な浦安にはあえてボールを持たせ、引いて守ってカウンターの戦い方を前半は徹する事を考えた。前半はとにかくゲームを膠着させること。それに終始した。前半は狙い通りの0-0だった。

 しかし浦安はスキのないチームだった。後半8分。素早いショートコーナーから絶対にとられたくなかった先制点を献上してしまった。

 リーグでも無敗で独走している浦安。自分達より力が上のチームにはひたむきに粘り強く戦い、一瞬のスキを突くような戦い方が必要だが、それを逆にやられてしまったことが何よりも痛かった。

 73分、宮内がPKをとり中村のゴールで追いつくも、再び81分に相手の高い位置からのプレッシャーにボールを奪われ、ショートカウンターから決勝点を奪われてしまう。

 今季3度目の対戦も1-2という結果で終えることとなった。

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