ACL争いも大混戦



 一方でサンフレッチェ広島、アビスパ福岡、北海道コンサドーレ札幌といったチームはリーグ中位を占め、ある種の無風地帯に位置する。ACL出場権を狙いにいくには遠すぎるが、来季のトップリーグ残留をほぼ安心できる程度の勝ち点は稼いでいる。その上では6チームがミニリーグの様相を呈しており、最後のAFCチャンピオンズリーグ出場枠が懸かる3位の争いは大激戦となりそうだ。

 ここでも各チームは(緊急事態宣言下でもさほど変わらない)丸ノ内線の通勤電車さながらに詰め込まれている。勝ち点39のFC東京はやや離されているが、浦和レッズ(44)、サガン鳥栖(44)、鹿島アントラーズ(44)、名古屋グランパス(46)、ヴィッセル神戸(47)の5チームはわずか3ポイント差で3位から7位までを占めている状況だ。

 現在経営面で困難を抱えているサガン鳥栖は想定より高いステージで戦っていると言えるとしても、その他のクラブはいずれも、少なくとも来年のアジアの舞台に立つことを最低限の目標としてシーズンに臨んでいたことだろう。残り1つだけの枠を巡って、今後数週間にスリリングな競り合いを期待することができそうだ。

 この上位グループの中から1チームしか勝者として戦果を得られないと言い切れるのは、トップの2チームが大きく抜け出しているからだ。現王者のフロンターレと、そのフロンターレに王座から引きずり降ろされた前王者のマリノスがJ1の優勝楯を巡ってマッチレースを繰り広げている。

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