残り12節で待ち受けるドラマ



 首位のフロンターレは今季も再び強烈な戦いぶりを見せ、1試合平均2得点以上を奪いつつ失点をわずか17点に抑えて勝ち点63を積み重ねてきた。だが現在はらしくない不調に陥ってしまい、レイソル戦とサンフレッチェ戦のドローに続いて、今週ミッドウィークはアビスパに0-1で敗戦。この夏に欧州へと旅立った田中碧と三笘薫がいかにチームにとって重要な存在であったかが改めて示される形となった。

 マリノスも東京五輪直前に大きな存在を失ってはいたが、アンジェ・ポステコグルー監督がセルティックへ引き抜かれようともチームが揺らぐことはなかった。ケヴィン・マスカット新監督の下でも勢いを失うことなく5勝1分けを記録し、最近3試合では14ゴールを重ねてフロンターレの総得点数を上回った。終盤戦のタイトルレースが壮絶な大接戦となる準備は整っている。

 通常であれば、全チームが一斉に試合を行って浮き沈みを繰り返すからこそリーグ戦の争いというものは非常に面白くなる。過去1年あまりの日程の混乱は仕方のないものだったとはいえ、来季こそはある程度の日常的な光景が戻ってくることを願いたい。2021シーズンの残り12節も様々なドラマを提供してくれるはずだが、波乱万丈の展開を3ヶ月だけではなく9ヶ月間楽しむことができていれば最高だったに違いない。

(文:ショーン・キャロル)

【了】

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