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Jリーグ 1年前

サッカー日本代表入りにも期待! Jリーグ今季注目の6人。J3→J1の逸材、長い修行から復帰

text by 元川悦子 photo by Getty Images

FW:植中朝日

【写真:Getty Images】


生年月日:2001年11月1日(21歳)
所属クラブ:V・ファーレン長崎→横浜F・マリノス
2022リーグ戦成績:28試合5得点0アシスト(J2)

 仲川輝人、レオ・セアラと攻撃陣の重要戦力が去った王者にとって、21歳の伸び盛りのFW植中朝日の加入は大きな希望だろう。

 2020年に加入したVファーレン長崎では、2年目の2021年に10ゴールをマーク。その時点でもJ1からのオファーがあった模様だが、本人は長崎のJ1昇格に注力。2022年は28試合出場5ゴールという実績を残したものの、チームは惜しくもJ1昇格を逃している。

 彼自身も愛着のある長崎を去ることは苦渋の決断だったに違いないが、パリ五輪のアジア予選に当たるAFC U-23アジアカップ予選が9月、アジアカップ本大会が年末から年明けにかけて行われる見通しの今季はさらなる飛躍が必須。そこで本人もJ1最高峰クラブへの移籍を決断したと見られる。

 ケヴィン・マスカット監督にとっても、手薄になった前線の穴埋めとして期待の大きい人材だ。植中はレオ・セアラが担っていた最前線にも入れるし、マルコス・ジュニオールや西村拓真が入っていたトップ下でもプレーできる。植中がトップ下に入って、西村が最前線に上がるといった形も考えられる。さらにはドリブルやチャンスメークもできる植中はサイドでの起用もあるかもしれない。宮市亮の完全復活にもよるが、より幅広い仕事を託されそうだ。

 そこで目覚ましい数字を残せれば、存在感は一気に高まり、パリ世代の重要なアタッカーに名乗りを挙げることも可能だろう。JFAアカデミー出身で昨年のEAFF E-1サッカー選手権でから初めて日の丸を背負った小池龍太も近くにいるだけに、先輩に追いつけ追い越せで頭角を現してほしいところだ。

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