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Jリーグ 1年前

「もっと稼がないと」長友佑都が後輩から学んだ姿勢とは?FC東京が徹底したすべきこと【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

FC東京は常勝じゃないと盛り上がらない


【写真:Getty Images】



 答えは聞くまでもなかった。長友は「それはFC東京という、大好きなクラブを背負って――」と言葉を紡ぎ始めた。思い出されるのは2021年9月。マルセイユを退団して古巣のFC東京へ、約11年ぶりに日本へ復帰した長友は、リーグ戦で首都のクラブが果たすべき役割を力説している。

「花の都のクラブはやはりビッグでないとダメだし、常勝クラブでないとリーグ戦も盛り上がらない。東京都の『都』という字も、花の都の『都』という字も長友佑都の『都』ですから。すべてにおいて縁を感じているし、本当に強い覚悟を持って、ものすごく燃えてここに来ています」

 しかも、今回は舞台が整った。金曜日の夜に1試合だけ、アクセスもいい都心の国立競技場で組まれたスペシャルマッチ。リーグ優勝に無縁のFC東京に対して、2017シーズン以降だけで4度のJ1制覇を達成している川崎には、リーグ戦で7連敗を喫していた。長友の声のトーンが上がる。

「5万人を超えるファン・サポーターのみなさんの前で試合ができる。もちろんモチベーションが上がりますし、高校サッカーのころから国立競技場はずっと夢の聖地でした。味の素スタジアムも素晴らしいですけど、国立競技場もたまらないですよね。相手も申し分ないというか、僕たちがもう何年勝っていないんだ、という最高のチーム。普段はあまりサッカーを見ない人たちもたくさんいたと思うし、そういう人たちがFC東京の試合は面白い、Jリーグは面白いと感じて、1人、2人とファンが増えてくれることが僕らの思いでもある。そういう試合になったなら嬉しいですよね」

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