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Jリーグ 2か月前

一瞬の以心伝心。1人少ない横浜F・マリノスはなぜ勝てたのか?山根陸の脳裏にあった狙い「さらに役割は鮮明」【ACLコラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

横浜F・マリノス一筋、パリ五輪世代のホープが目指すものは…



「いままで長い歴史がありましけど、そのなかで初めてベスト4に進出できたのはクラブにとって本当に大きいし、全員が頑張ってきたチームの一員で自分がプレーできている状況を誇りに思っています。ただ、チームのみんなはもっと、もっと先を見すえているので、まずは次(の準決勝)ですね」

 東アジアの頂点を決める準決勝では、柏レイソルや浦和でプレーしたMF江坂任が所属し、準々決勝で全北現代との韓国勢対決を制した蔚山現代と対戦する。4月17日に敵地で、同24日にはホームで対戦するその先には、アル・アイン(UAE)とアル・ヒラル(サウジアラビア)の勝者と対戦する決勝が待つ。

 小学生年代のプライマリーからマリノスのアカデミーひと筋で心技体を磨き、2022シーズンにトップチームに昇格して3シーズン目。意外にもこれが「日産スタジアムでアシストするのは初めてでした」と打ち明けたパリ五輪世代のホープは、公式戦でまだ決めていないゴールも自らに貪欲に課す。

「数字はサッカー選手として一番大事な部分かもしれないけど、それだけになっちゃいけない。アシストは確かに嬉しいけど、今後はアシストだけじゃなくゴールというところも増やしていきたい」

 ベスト4のさらに先、アジアの頂点を目指すACLのクライマックスだけではない。ヴィッセル神戸の初戴冠を許し、勝ち点7ポイント差の2位で連覇を逃した昨シーズンの雪辱を期すJ1リーグを含めて、シーズン真っ只中の8月に21歳になるホープは自身を成長させる戦いを心待ちにしている。

(取材・文:藤江直人)

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