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日本代表 3年前

U-24日本代表、東京五輪メンバー全選手紹介。久保建英、冨安健洋らと吉田麻也らOAが融合、東京五輪男子サッカーに臨む22人の男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF

吉田
【写真:Getty Images】


吉田麻也(よしだ・まや)
所属クラブ:サンプドリア(イタリア)
生年月日:1988年8月24日(32歳)※OA
A代表通算成績:107試合11得点
U-24通算成績:2試合0得点

 代表通算107試合に出場する吉田麻也の経験がチームにもたらす価値は計り知れない。オーバーエイジとして参加したロンドン五輪ではキャプテンを務め、メダル獲得まであと一歩のところまで迫った。北京五輪にも出場しており、今大会が3大会目の出場になる。昨冬からプレーするサンプドリアではセリエA初ゴールも記録し、セリエAでさらに守備力に磨きをかけている。

酒井
【写真:Getty Images】

酒井宏樹(さかい・ひろき)
所属クラブ:浦和レッズ
生年月日:1990年4月12日(31歳)※OA
A代表通算成績:65試合1得点
U-24通算成績:2試合0得点

 酒井宏樹が加わったことで、U-24日本代表のDFラインと右サイドは大きくパワーアップしている。DFラインと右サイドはいずれもA代表組が占めており、連係面での不安も少ないだろう。タイミングの良い攻め上がりと精度の高いクロス、そしてフィジカルの強さも魅力的だ。アカデミー時代から所属する柏レイソルではリーグ優勝に貢献し、ドイツのハノーファーで4年、フランスのマルセイユで5年間在籍。日本代表でも長年に渡って右サイドバックに君臨する酒井は、今夏からJリーグに復帰して浦和レッズに加入するという決断を下している。

板倉
【写真:Getty Images】

板倉滉(いたくら・こう)
所属クラブ:マンチェスター・シティ
生年月日:1997年1月27日(24歳)
A代表通算成績:5試合1得点
U-24通算成績:20試合6得点

 この世代を立ち上げた当初から中心メンバーの1人としてチームを支えてきた板倉滉。2019年1月にマンチェスター・シティが獲得し、この2年半はオランダのフローニンゲンで経験を積んだ。前線への正確なフィードが得意で、3月のU-24アルゼンチン代表戦でヘディングから2得点を挙げるなど、フィジカル面も武器になる。オーバーエイジで守備陣が強化されたことでベンチスタートとなる機会が多そうだが、センターバックと守備的MFをこなせる点は選手層に厚みをもたらす。

中山
【写真:Getty Images】

中山雄太(なかやま・ゆうた)
所属クラブ:PECズヴォレ(オランダ)
生年月日:1997年2月16日(24歳)
A代表通算成績:5試合0得点
U-24通算成績:17試合4得点

 2017年のFIFA U-20ワールドカップでキャプテンマークを巻いた中山雄太は、この世代でも長く主将を務めてきた。柏レイソルのアカデミー出身で、オランダで経験を積んでいる。左利きで複数のポジションをこなせるのが武器で、左サイドバック、センターバック、守備的MFはクラブでも代表でも経験している。キャプテンの役職はオーバーエイジで参加する吉田麻也に譲るが、リーダーの1人としてチームを支える。

旗手
【写真:Getty Images】

旗手怜央(はたて・れお)
所属クラブ:川崎フロンターレ
生年月日:1997年11月21日(23歳)
A代表通算成績:出場なし
U-24通算成績:24試合7得点

 元々は攻撃的なポジションを得意とする旗手怜央だが、川崎フロンターレでは左サイドバックに適性を見出した。このポジションの本命が不在だったU-24日本代表でも、本大会への切符を掴んでいる。豊富な運動量や正確な技術、中央でもプレーできる器用さなどは旗手の魅力。海外組が多いDF陣の中で国際経験は劣るが、クラブでのパフォーマンスを発揮できればチームを助けることができるだろう。

富安
【写真:Getty Images】

冨安健洋(とみやす・たけひろ)
所属クラブ:ボローニャ(イタリア)
生年月日:1998年11月5日(22歳)
A代表通算成績:23試合1得点
U-24通算成績:5試合0得点

 A代表とボローニャで欠かせない存在となった冨安健洋は、この世代を牽引するDFの1人。これまではこのチームでプレーする機会が少なかったが、酒井宏樹や吉田麻也らA代表の選手も多く、連係面の不安は少ないはずだ。的確なカバーリングやボールを運ぶ技術、そして正確なキックなど、現代のDFに求められる能力を高いレベルで備えているが、大舞台でどのようなパフォーマンスを見せるのだろうか。

橋岡
【写真:Getty Images】

橋岡大樹(はしおか・だいき)
所属クラブ:シント=トロイデン(ベルギー)
生年月日:1999年5月17日(22歳)
A代表通算成績:2試合0得点
U-24通算成績:12試合0得点

 浦和レッズのユース時代はセンターバックでプレーすることが多かったが、トップチームでは右サイドが主戦場となった。スピードやサイドを上下動できるタフさがあり、サイドバックとしてはサイズがあるのも魅力だ。五輪の半年前にベルギーに渡り、個々の能力の高いリーグでは攻撃面でも特徴を出すことができた。その経験は東京五輪にも生かすことができるだろう。

町田
【写真:Getty Images】

※バックアップメンバー
町田浩樹(まちだ・こうき)
所属クラブ:鹿島アントラーズ
生年月日:1997年8月25日(23歳)
A代表通算成績:出場なし
U-24通算成績:8試合1得点

 秋田豊や岩政大樹などを輩出した鹿島アントラーズのDFラインの中央を担う町田浩樹。希少な左利きのセンターバックで、190cmという長身も世界基準と言っていい。セットプレーからの得点力といった特徴も一発勝負の五輪では武器になるだろう。バックアップメンバーとして五輪に参加することになったが、センターバックを本職とする選手は多くないだけに、大会の中で出場機会が回ってくるかもしれない。

瀬古
【写真:Getty Images】

※バックアップメンバー
瀬古歩夢(せこ・あゆむ)
所属クラブ:セレッソ大阪
生年月日:2000年6月7日(21歳)
A代表通算成績:出場なし
U-24通算成績:3試合0得点

 3月のU-24アルゼンチン代表戦で、瀬古歩夢は正確なフィードでアシストを記録してアピールに成功した。しかし、その後はセレッソ大阪で出場機会を減らし、6月のメンバーからは外れている。しかし、追加召集でチームに加わると、本大会のメンバーにもバックアップメンバーという形で滑り込んだ。ギリギリのところで生き残った瀬古は、本大会のラッキーボーイとなるかもしれない。

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