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日本代表 3年前

U-24日本代表、東京五輪メンバー全選手紹介。久保建英、冨安健洋らと吉田麻也らOAが融合、東京五輪男子サッカーに臨む22人の男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF

久保
【写真:Getty Images】


久保建英(くぼ・たけふさ)
所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
生年月日:2001年6月4日(20歳)
A代表通算成績:11試合0得点
U-24通算成績:10試合4得点

 20歳と若い久保建英だが、このチームの中心選手として東京五輪でプレーすることになるだろう。今季の前半戦はビジャレアルでプレーしたが、シーズン途中にレンタル契約を解除しヘタフェに加入。ヘタフェでも先発を外れることもあったが、第37節レバンテ戦で決勝ゴールを決めてチームのスペイン1部残留に貢献した。レンタル期間が終了し、レアル・マドリードに復帰した久保だが、来季もレンタル移籍という噂もある。東京五輪は注目が集まる大会。自身の価値を示すには絶好のチャンスである。また、6月に行われたU-24ガーナ代表戦とジャマイカ代表戦でともにゴールを記録し、調子は上がっているようにも見える。このまま調子を上げ、絶好調で本大会に臨んでほしい。

遠藤
【写真:Getty Images】

遠藤航(えんどう・わたる)
所属クラブ:シュトゥットガルト(ドイツ)
生年月日:1993年2月9日(28歳)※OA
A代表通算成績:28試合2得点
U-24通算成績:2試合1得点

 遠藤航は吉田麻也、酒井宏樹とともにオーバーエイジでの東京五輪メンバー選出となった。20/21シーズンの遠藤はブンデスリーガで警告累積により出場停止となった最終節を除く33試合にほぼフル出場。リーグ1位のデュエル勝利数を記録するなど中盤で大きな存在感を発揮した。来季のシュトゥットガルトの新主将候補との呼び声も高い。東京五輪世代ではボランチの一角としてチームの中心選手となるだろう。6月に行われた代表戦でも圧倒的な存在感を見せていた。得意のボール奪取能力を武器にU-24日本代表の勝利に貢献するだろう。ブンデスのデュエル王に注目したい。

相馬
【写真:Getty Images】

相馬勇紀(そうま・ゆうき)
所属クラブ:名古屋グランパス
生年月日:1997年2月25日(24歳)
A代表通算成績:3試合0得点
U-24通算成績:10試合3得点

 層の厚い名古屋グランパスで左サイドの主力に定着しているのが相馬勇紀だ。東京五輪では同じJリーグで活躍する三笘薫とポジションを争うことになる。6月12日に行われたU-24ガーナ代表戦に先発しゴールを記録。続くジャマイカのA代表との一戦では三笘との交代で途中出場を果たした。現段階では三笘とのポジション争いは五分五分。また、相馬はこの世代でも右サイドでのプレー経験もあり、右サイドでのプレーも問題ない。そういった意味では非常に計算できる選手だ。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)からU-24日本代表に合流することになる。

三好
【写真:Getty Images】

三好康児(みよし・こうじ)
所属クラブ:ロイヤル・アントワープ(ベルギー)
生年月日:1997年3月26日(24歳)
A代表通算成績:5試合2得点
U-24通算成績:23試合4得点

 2019年5月に行われたコパ・アメリカ(南米選手権)でA代表として選出された三好康児は初戦のチリ戦で代表デビューを飾ると、第2節のウルグアイ戦で初ゴールを含む2ゴールを決める活躍。マン・オブ・ザ・マッチ(MOM)にも選出され、大きなインパクトを与えた。その後、コパ・アメリカでの活躍が認められた三好は同年8月にベルギーのロイヤル・アントワープに移籍。だが1年目から主力に定着したとは言えず、今季後半戦はベンチを温める日が多かった。それでも、テクニックを活かした三好のドリブルは魅力的でベルギーに行って攻撃的センスがさらに増した。東京五輪でも三好の力が必要となるだろう。

三笘
【写真:Getty Images】

三笘薫(みとま・かおる)
所属クラブ:川崎フロンターレ
生年月日:1997年5月20日(24歳)
A代表通算成績:出場なし
U-24通算成績:17試合5得点

 三笘薫はこの世代のJリーガーで最も活躍していると言ってもいいだろう。川崎フロンターレ加入1年目の昨季はリーグ戦30試合出場13得点13アシストと二桁得点二桁アシストを記録。いきなりベストイレブンに選出され、J1リーグ優勝に貢献した。まだA代表としてプレーしていない三笘だが、この世代ではコンスタントに選出されている。先月5日に行われたU-24ガーナ代表戦では、途中出場ながらチーム6点目を記録。さらに同12日のジャマイカ代表戦では、絶妙スルーパスで上田綺世のゴールをアシストし、メンバー発表前最後の2試合でアピールに成功した。相馬勇紀と左サイドのポジションを争うことになるが、東京五輪本大会では相手が疲れてきた後半途中からジョーカーとして投入しても良いかもしれない。途中からでも、そのドリブルでチャンスを作り出すはずだ。A代表入りに向けても、東京五輪での活躍を見せたい。

堂安
【写真:Getty Images】

堂安律(どうあん・りつ)
所属クラブ:PSV(オランダ)
生年月日:1998年6月16日(23歳)
A代表通算成績:20試合3得点
U-24通算成績:3試合2得点

 A代表常連組の堂安律はこの世代の中心選手だろう。オランダの名門PSVに加入した堂安だが、中々出場機会を得られず。今季はドイツのアルミニア・ビーレフェルトへレンタル移籍となった。すると、全34試合に出場し5得点3アシストを記録。主力としてプレーし、チームのブンデスリーガ1部残留に大きく貢献した。右サイドが主戦場となる堂安だが、トップ下などでもプレーできる。右サイドでは、得意のドリブルからのカットインは持ち味で、左足で強烈なシュートを放つことができる。それだけでなく、抜群のテクニックとアイディアから繰り出されるパスは日本の武器となるはずだ。PSVでは来季レギュラーとしてプレーできるかどうかは不透明。この東京五輪で自らの価値を証明したいところだ。

田中
【写真:Getty Images】

田中碧(たなか・あお)
所属クラブ:フォルトゥナ・デュッセルドルフ(ドイツ)
生年月日:1998年9月10日(22歳)
A代表通算成績:2試合0得点
U-24通算成績:12試合2得点

 田中碧は下部組織からプレーしてきた川崎フロンターレを離れ、ブンデスリーガ2部のデュッセルドルフへ買い取りオプション付きのレンタル移籍となった。海外へ渡って成長した遠藤航や守田英正のように、A代表定着というビジョンもあるはずだ。6月の代表戦ではA代表との試合で途中出場。U-24ガーナ代表戦、ジャマイカ代表戦はともにフル出場を果たした。抜群のパスセンスを誇る田中は守備から攻撃のスイッチを入れることができるボランチだ。6月の試合では抜群の安定感で貫禄すらあった。今後のA代表入りに向けても、東京五輪を飛躍の大会にしたい。

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