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サッカー日本代表、カタールW杯パフォーマンス査定まとめ。世界にその名を知らしめたのは誰?

シリーズ:日本代表パフォーマンス査定 text by 編集部 photo by Getty Images,Shinya Tanaka

板倉滉(背番号4)


【写真:Getty Images】


ドイツ代表戦:フル出場
評価:B

 前半はドイツ代表の攻めになんとか喰らいついていたという印象。相手の幻の2点目のシーンでは、こぼれ球に反応できず棒立ちになってしまった。後半は心配になるようなシーンはなく、ボックス内外で強さを発揮。83分には質の高いロングフィードから浅野拓磨の決勝ゴールをお膳立てし、最高の形で試合を終えた。

コスタリカ代表戦:フル出場
評価:B

 序盤は相手との競り合いに苦労していた印象が否めなかったものの、徐々に落ち着きを取り戻していった。敵陣でプレーする時間がほとんどな状況で集中力を切らすことはなく、攻守両面において軽率なミスは犯さず。効果的な縦パスやロングフィードがそれほど見られなかったのは事実だが、安定感はあったので低評価にする理由はあまり見当たらない。

スペイン代表戦:フル出場
評価:B

 立ち上がりはやや不安定で、11分には吉田麻也とのマークの受け渡しがうまくいかなかったか、アルバロ・モラタにフリーでシュートを打たせてしまった。しかし、その後は失点を引きずることなく、集中したディフェンスを披露して最小失点に抑えた。前半にイエローカードを貰ってしまい、累積のためクロアチア代表戦に出場できなくなったのは痛恨。

クロアチア代表戦:出場なし
評価:なし

吉田麻也(背番号22)


【写真:Getty Images】

ドイツ代表戦:フル出場
評価:B

 板倉滉とセンターバックコンビを形成。降伏するかのように簡単にディフェンスラインを下げてベタ引きした前半のラインコントロールは反省すべきだが、最後のところで体を張り、PK以外の失点を許さなかった。後半は3バックの中央で最終ラインを統率。キャプテンとして最後までチームメイトを鼓舞し続け、攻守に安定したプレーを維持したまま90分間を終えた。

コスタリカ代表戦:フル出場
評価:C

 たった1つのプレーが最低評価の理由。無論そのプレーは失点時のものだ。ボールを失うことなく守田英正に繋ぎたかったのは理解できるが、あの中途半端な浮き球のパスは論外。それならばリスクを犯さず、大きく蹴り出す判断をしてほしかった。ベテランであり主将でもある人間が、あの時間帯、そしてこの重要な一戦でこのようなミスをしてしまうのはかなり厳しい。

スペイン代表戦:フル出場
評価:B

 前半は少し不安定な出来だった。板倉滉とのコミュニケーションがうまくいかなかったか、アルバロ・モラタを見失ってしまうことが複数回見られ、中途半端なロングフィードを出すこともあった。それでも後半はしっかりと立て直し、最終ラインを統率。終盤、権田修一がマルコ・アセンシオのシュートをセーブしてこぼれたボールを間一髪クリアしたのはファインプレーだった。

クロアチア代表戦:フル出場
評価:B

 4試合連続フル出場も、疲労の影響を感じさせることはなかった。193cmのブルーノ・ペトコヴィッチ、190cmのアンテ・ブディミルに簡単には競り負けず、ボックス内でもよく体を張っていた。ビルドアップ時にヒヤヒヤするようなことはあったが、結果として致命的なミスは犯さず、最後まで最終ラインを崩さなかった。ただ、PK戦ではキックを成功させることができず。

冨安健洋(背番号16)


【写真:Getty Images】

ドイツ代表戦:HT IN
評価:B

 負傷明け間もないということもありベンチスタートとなったが、後半頭より3バックの一角として出場。久々の公式戦だったが、試合勘の問題などを感じさせないプレーで、セカンドハーフの無失点に貢献している。終盤に倒れ込んでしまったのはかなり心配だが、やはりこの男は頼りになる。

コスタリカ代表戦:出場なし
評価:なし

スペイン代表戦:68分 IN
評価:B

 1点リードというDFにとっては超重要な展開でピッチイン。怪我の影響が心配されたが、蓋を開けてみれば何ら問題はなく、切り札として投入されていた神童アンス・ファティに決定的な仕事を与えなかった。日本代表史上初のベスト8入りがかかるクロアチア代表戦では、ぜひスタメンで見たいところだ。

クロアチア代表戦:フル出場
評価:B

 今大会初スタメンの難しさはあっただろう。失点にこそ繋がらなかったが、細かなミスがちらほら見受けられ、ボールを持った際の判断力の遅さも気になった。ベストパフォーマンスでなかったことは確かだ。しかし、随所でさすがの守備対応を見せ、チームをピンチから救い出すこともあったのは事実。怪我明け1発目で120分間プレーし、この内容なら十分か。

谷口彰悟(背番号3)


【写真:Getty Images】

ドイツ代表戦:出場なし
コスタリカ代表戦:出場なし
評価:なし

スペイン代表戦:フル出場
評価:A

 負ければ終わりという中でワールドカップデビューを果たしたが、緊張した様子がプレーに表れることはなかったと言っていい。粘り強いマークを徹底して簡単には前を向かせず、空中戦もほぼ勝利。前半には見事なシュートブロックも見せた。また、ビルドアップも丁寧で、不用意なミスは一切犯さず。チームとして1失点を喫してしまったが、個人の出来は上々だ。

クロアチア代表戦:フル出場
評価:B

 板倉滉が出場停止という中で2試合連続のスタメン出場。スペイン代表戦同様、ポジショニングや判断を誤ることなく、最後まで相手から自由を奪うなど安定した守備で最終ラインを引き締めた。また、ボールの扱いも巧みで、ボランチを飛ばした縦パスを差し込むなど、ビルドアップの貢献度も非常に高かった。さらに評価を伸ばしたと言ってもいいのではないだろうか。

伊藤洋輝(背番号26)


【写真:Getty Images】

ドイツ代表戦:出場なし
評価:なし

コスタリカ代表戦:HT IN
評価:C

 長友佑都に代わり後半頭から出場も、なんのために出てきたかわからないような結果に。ボールを持ってもミスを恐れてか縦につけることができず、無難なバックパスを繰り返すばかり。失点時には中へ絞ることよりもラインを上げることを優先してしまい、結果としてオフサイドも取れず、失点も止められないという最悪の結果を招いた。C以外の評価はまずあり得ない。

スペイン代表戦:出場なし
クロアチア代表戦:出場なし
評価:なし

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