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サッカー日本代表、カタールW杯パフォーマンス査定まとめ。世界にその名を知らしめたのは誰?

シリーズ:日本代表パフォーマンス査定 text by 編集部 photo by Getty Images,Shinya Tanaka

森保一


【写真:Getty Images】


ドイツ代表戦:2-1
評価:B

 前半の内容はやはり評価できるものではなく、史上最悪の45分間だったと言わざるを得ない。PKの1失点で済んだが、ドイツ代表に仕留め切る力があれば、早々にゲームオーバーとなっていても不思議ではなかった。それでも、後半に3バックへと変更し流れを引き寄せたのは見事な采配で、南野拓実や堂安律、三笘薫という攻撃的選手の連続投入も結果として大当たりとなった。A評価でも良いが、今後への引き締めの意味も込めてBに。

コスタリカ代表戦:0-1
評価:C

 ドイツ代表戦の奇跡的な大逆転勝利が水の泡となってしまうような最悪の90分間に。引いた相手に対し前半はかなり消極的で、後半に三笘薫や伊東純也、南野拓実と攻撃的な選手を次々と入れるも流れはそれほど大きく変わらず。そして終盤に被弾し0-1で敗れた。失点に関しては選手のミスによる部分が大きいものの、「最低でも勝ち点1を取れればいい」とも思わせるようなゲーム運びがこの結末を招いてしまったのはいただけない。

スペイン代表戦:2-1
評価:A

 ドイツ代表戦と同様、前半はまったく希望が持てない内容だったが、後半に堂安律と三笘薫を入れ強気な姿勢を出せるようになってから一気にスコアをひっくり返した。世界から見れば2強2弱、日本からすると死の組と称されたグループリーグを首位で突破したのは見事という他ない。この勢いのまま、日本代表史上初のベスト8へと進みたいところだ。

クロアチア代表戦:1-1(PK1-3)
評価:B

 フォーメーションを変更し、三笘薫をサイドハーフで使うなど、より前への意識を強めるような采配があってもよかったかもしれない。ただ全体の内容としてはそこまでネガティブになる必要はなく、とくに相手を0点に抑えつつ先制ゴールを奪った前半の試合運びは完璧に近いものがあった。PK戦でのベスト16敗退は悔やんでも悔やみきれないものがあるが、スペイン代表やドイツ代表を下して首位でここまできたのは覆ることのない事実。日本代表の底力は見せたのではないか。


【了】

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