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Jリーグ 2か月前

なぜ通用しなかった? FC町田ゼルビアの武器を封じた方法とは。無敗対決を制したサンフレッチェ広島の自己流【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

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明治安田J1リーグ第6節、FC町田ゼルビア対サンフレッチェ広島が3日に行われ、1-2で広島が勝利した。無敗同士の上位対決は、アウェイの広島が内容でも結果でも勝ることに。この試合までに4勝1分で首位を走る躍進を見せてきた町田のサッカーは、なぜ通用しなかったのだろうか。(取材・文:藤江直人)


FC町田ゼルビアの3バックがサンフレッチェ広島にとって「ありがたい」理由

サンフレッチェ広島MF満田誠

【写真:Getty Images】

 いい意味での違和感、と表現すればいいだろうか。雨が降り続く敵地・町田GIONスタジアムで前半のキックオフを迎える直前。サンフレッチェ広島の選手たちは、無敗で首位を快走する昇格組のFC町田ゼルビアのフォーメーションが、開幕から前節までの5試合と大きく違っていると気がついた。

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 これまでは4バックだった最終ラインに、右からチャン・ミンギュ、ドレシェヴィッチ、加入後初先発を果たしたキャプテンの昌子源の3人が並び、左サイドバックの林幸多郎が高い位置を取っている。町田は3バックに変えて、無敗で追走してくる広島との大一番に臨もうとしていた。

 最終ラインの枚数だけではない。町田はシステムそのものも、広島とまったく同じ[3-4-2-1]に変えていた。いわゆる「ミラーゲーム」で臨んできた町田を、最終ラインの真ん中を担う荒木隼人は「僕はすぐに負傷して代わっちゃったので、あれですけど……」と断りを入れた上でむしろ歓迎した。

「ミラーゲームできたのは意外でしたけど、僕としてはすごく噛み合うと思ったし、自信もありました。僕たちに対してミラーゲームでくるのは、普段から3バックで戦っているチームならばありうると思いますけど、あまりやっていないチームがぶつけてくるのは、ありがたい状況なのかな、と」

 まったく同じシステムのチームが対峙すれば、必然的に1対1で対面する場面が増える。そして、球際の攻防で発動される強度の高さこそが、ドイツ代表のヘッドコーチやギリシャ代表監督などを歴任した、ドイツ出身のミヒャエル・スキッベ監督のもと、広島が身にまとってきたストロングポイントだった。

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