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Jリーグ 1か月前

なぜ通用しなかった? FC町田ゼルビアの武器を封じた方法とは。無敗対決を制したサンフレッチェ広島の自己流【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

上には上がいる。サンフレッチェ広島が目指すのは…



「失点してから相手が追いつけるようなムードを作ってしまったのは、まだまだ反省しないといけない。あの展開で自分たちが前線でボールを収めるようなプレーができていれば、もうちょっと楽な展開になっていたと思うので、あのような試合にならないように、次からは気をつけていきたい」

 試合後の公式会見で「サッカーの内容と戦術、走力の面でわれわれの方が上回っていた」と町田のシュートをわずか3本、枠内に至っては0本に封じた90分に胸を張ったスキッベ監督はメディアから、昨シーズンの第29節から7勝5分けと12戦連続無敗のクラブ新記録を樹立したという質問を受けた。

「誰も知らなかったが、過去の広島にもあったいいシーズンを上回れたのは非常に嬉しい。ただ、上には上がいる。バイヤー・レバークーゼンは38試合連続に伸びているので、もう少し頑張りたい」

 指揮官が悪戯っぽい笑顔を浮かべた。黒田監督もJ2を戦った昨シーズンに青森山田から転身したが、国内最高峰のJ1の舞台で3シーズン目を迎え、過去2シーズンはともに3位に入っているスキッベ体制の広島に一日の長があると物語る連続無敗記録。母国ドイツのブンデスリーガ1部の首位を独走中のレバークーゼンの大記録に迫るほど、広島も9シーズンぶり4度目の戴冠へと近づいていく。

(取材・文:藤江直人)

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