フットボールチャンネル

小川由紀子

学生時代からブリティッシュロックを愛好し、1992年に渡英。音楽三昧のロンドン生活の傍ら、人々の生活や文化に深く根付いたフットボールに魅せられ、1996年の欧州選手権開催に盛り上がる中、フットボール取材を開始。サッカー界が金満ワールドに染まりきる前の、古き良き時代の最後の名残を慈しむ。その後フランスに渡り、現在はパリを拠点に、フランスリーグを中心とした欧州サッカーやバスケットボール、自転車ロードレースなどの取材、執筆に勤しむ。

脅迫関与容疑のベンゼマは“白”。事件を複雑化させた交友関係、“億万長者”に金銭要求の理由なし

先月から、フランス国内でしきりに報道されているカリム・ベンゼマの脅迫関与事件。ベンゼマはフランス代表でチームメイトであるマテュー・ヴァルブエナの『セックステープ』を巡って本人を脅迫した容疑で逮捕されていたのだが、ヴァルブエナとベンゼマ双方がメディアに口を開いたことで新たな展開を迎えている。ここまでの事件の経過を振り返ってみたい。

フランス代表、テロ事件のその後――。試行錯誤を重ねるレ・ブルー、頼もしいデータと共にユーロへ

フランス代表は現地時間17日、イングランド代表と親善試合を行った。試合前には13日に起きたパリ同時多発テロの追悼セレモニーが行われ、イングランドサポーターを交えた国歌斉唱、両軍選手による黙祷が捧げられた。悲しみに包まれた“レ・ブルー”(フランス代表の愛称)だが、来年に自国で開催されるユーロに向けて試行錯誤を重ねているようだ。

その時、パリでは何が起きていたのか? スタジアムは騒然、街は惨劇…現地記者が見た同時テロの現場

世界中を震撼させているフランス・パリで発生した同時多発テロ。この日、スタッド・ド・フランスではフランス対ドイツの親善試合が行われており、スタジアムも事件の一報により不安に包まれていた。そして、パリ市内やコンサート会場では地獄絵巻とも言える惨劇が起きていた。

ベンゼマ逮捕の真相。親友のセックステープ巡るトラブル、世界最高のストライカーは“黒”なのか?

現地時間4日、各国のメディアが驚くべきニュースを世界中に伝えた。「レアル・マドリーのFWカリム・ベンゼマが逮捕された」というものだ。マテュー・バルブエナがセックステープを巡って恐喝される事件が発生し、ベンゼマもこれに関与した疑いがかけられている。果たして、なぜベンゼマは逮捕されたのだろうか。そして、世界最高のストライカーは、“黒”なのだろうか?

イブラに集まる批判の声。CLレアル戦で不発も…“暗黙の掟”で主砲に固執するPSG

パリ・サンジェルマン(PSG)は、現地時間21日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)でレアル・マドリーと対戦し、スコアレスドローで終えた。この試合で、エースのズラタン・イブラヒモビッチに批判が集まっている。不発に終わってしまったエースだが、ローラン・ブラン監督には主砲に固執する“暗黙の掟”があるようだ。

自国開催のEURO迎えるフランス代表。指揮官の“嬉しいお悩み”とホスト国特有のハンデとは?

現地時間13日、およそ1年間に渡るEURO予選の全日程が終了し、予選突破チームやプレーオフ進出チームが全て決まった。その一方、開催国のフランスは親善試合を重ねて着々とチームを構成している。ディディエ・デシャン監督は“嬉しいお悩み”を持つと同時に、フランス代表はホスト国特有のハンデも背負っている。

堕落するマルセイユ。低迷する順位、ファンの暴動…かつての英雄に浴びせた非道なバッシング

フランス・リーグ1優勝8回を誇る名門マルセイユが今、大きな危機に陥っている。マルセロ・ビエルサ監督の突然の辞任により急激に失速したチームは14位まで順位を下げ、格下相手への不覚が続いている。その状況にさらに追い打ちをかけたのは、かつての英雄マテュー・バルブエナに対する行為であった。宿敵リヨンに移籍したバルブエナは、直接対決となった一戦で古巣のサポーターから心無いブーイングを浴びてしまった。

【インタビュー】鮮烈デビューのマルシアルが語ったマンU移籍の真相。フランスの至宝が見せた素顔

19歳のフランス代表FWアントニー・マルシアルは、総額8000万ユーロ(約108億円)でモナコからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍した。その高額な金額に疑問視する見方もあったが、デビュー戦となったリバプール戦でゴールを決めている。フランスのレジェンドであるティエリ・アンリ氏とも比較される若者は、今回の移籍をどう思っているのだろうか。その真相に迫る。
(インタビュー by Mathieu Delattre マテュー・デラートレ)

フランスNo.1プレイヤー、マテュイディ。馬車馬の如く駆け回り、味方を鼓舞する「戦士」の魂

数多くの名選手を輩出してきたフランスサッカー界において、現在最も注目を集めているのがパリ・サンジェルマンのブレーズ・マテュイディだ。プラティニやジダンのような“ファンタジスタ”ではないが、驚異的なスタミナでピッチを駆け回るスタイルはチームに大きな影響力を持つ。

誰のためのファイナンシャルフェアプレーか?

発売中『欧州フットボール批評special issue03』では、規定の緩和が決まったファイナンシャルフェアプレー(FFP)制度の功罪について、制度の導入から改正が決定するまでの経緯を振り返りながら検証している。なぜこのタイミングでルール変更がなされることになったのか。一部抜粋して掲載する。

今季は既に14人。なぜフランス人選手のプレミア移籍は多いのか?

いよいよ締切まで1週間を切った夏のメルカート。欧州各国ではすでに多くの選手が新天地への移籍を果たしているが、フランス・リーグ1もまた例年以上に活発な動きを見せている。そんな中、フランスのメルカートにはある1つのトレンドがあるようだ。

リーグ1の“異端児”ビエルサ、突然の辞任はなぜ? フランス流に染まらない傍若無人なエゴイスト

マルセイユを率いるマルセロ・ビエルサが開幕戦の直後に辞任を表明した。エル・ロコ(変人)の愛称そのままに多くの話題を提供してきた人物だが、その辞任劇の裏にある真相とは。

昇格枠を3から2に? 仏リーグ“鬼才”会長の発案、私腹肥やす投資家たちと被害を受ける中小クラブ

フランス・リーグ1は8月7日、王者パリ・サンジェルマンがアウェイでリールと対戦する試合で幕を開ける。ところが、開幕の前にフランスプロリーグ協会のフレデリック・ティリエズ会長が発表したアイデアが世間を騒がせている。それは、2部から1部への昇格枠を1つ減らすというものだ。だが、この案には中小クラブが被害を受ける可能性もある。現地在住記者が追った。

無制限の予算を誇るPSG、FFP緩和でメルカートの主役へ。強欲会長が描く壮大プロジェクト

フランス王者のパリ・サンジェルマンは、欧州の中でも屈指の資金力を誇るクラブだ。これまではUEFAが定めるファイナンシャナルフェアプレーによって移籍市場での動きは制限されていた。しかし、今夏から規定が緩和されたことで移籍市場で一躍主役に躍り出る可能性もあるようだ。現地在住記者が追った。

『事実上の決勝戦?』で敗戦も…フランスで注目度高まる女子W杯。国内リーグの成長が代表強化に

なでしこジャパンは4強入りを決め、日に日に関心が高まる女子W杯。女子サッカーの勢いは日本のみならず、フランスでも高まっている。国内リーグの成長とともに代表も着実に強化される好循環が生まれている。

再編迫られるマルセイユ。オーナー17歳息子がリヨン会長と“口喧嘩”も…一転好都合の理由とは?

2014-15シーズン、優勝争いを演じながら終盤の失速で4位に終わったマルセイユ。今夏の移籍市場では主力選手の半数を失う可能性も高まっている。しかし、チーム崩壊の危機も一転して好都合ともいえる状況となった。

FFP違反も何のその! 来季の大型補強を明言したPSG。前人未到の国内4冠王手も見据えるはCL制覇

パリ・サンジェルマンの3連覇で幕を閉じたリーグ1。30日に行われるフランスカップ決勝では国内4冠をかけて2部オセールと対戦。しかし、真の目標はCL制覇。ファイナンシャルフェアプレーによって移籍金が制限されているものの、会長は大型補強を示唆した。

仏監督賞候補に異変? モナコのジャルディム監督、マルセイユのビエルサ監督も落選…「排他主義を見た!」

フランスリーグの最優秀監督賞候補が波紋を呼んでいる。ノミネートされた面々は全てフランス人指揮官で占められたからだ。モナコのジャルディム監督、マルセイユのビエルサ監督も決して引けをとらないだけの成績を残しているが…。

30年来の盟友が語るハリルホジッチの知られざる素顔

5月7日発売の『フットボール批評issue05』(カンゼン)では、特集「完璧主義者ハリルホジッチの妥協なき改革」において、ハリルホジッチのサッカー人生でもっとも多くの時間を共有した盟友、ブルーノ・バロンケッリ氏にインタビューしている。一部抜粋して掲載する。

PSGの未来にイブラヒモビッチの居場所は? 立ちはだかる欧州8強の壁…打ち破るために必要なこと

チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝、パリ・サンジェルマンはバルセロナに完敗を喫した。フランス国内では圧倒的王者も欧州の舞台では8強の壁を越えられず。来季、さらなる飛躍のために必要なのはエースの交代だ。

CLバルサ戦、イブラ不在もPSGから漂う「ひょっとしたら…」。カタール体制3季目で得たプラスαのチーム力

ベスト16でチェルシーを下したパリ・サンジェルマン。次なる相手はバルセロナだが、この状況でエースのイブラヒモビッチとゲームメイカーのヴェラッティが出場停止。しかしホームでの1stレグ、PSGにはかつてない期待感も漂っている。

選手移籍で「嘔吐した!」。語り継がれる会見の逸話。仏在住記者が明かすハリルホジッチとの“付き合い方”

日本代表監督として初のメンバー発表を終えたヴァイッド・ハリルホジッチ監督。今後、日本メディアとの関わりも深まっていくが、新たな指揮官はどのような人物なのだろうか? 代表チームの成功のためにも“特殊なコード”を理解する必要がある。

勝利のためには非情采配も――。フランス在住記者が迫る、次期代表監督ハリルホジッチの知られざる人物像

日本代表新監督に内定したヴァヒド・ハリルホジッチ氏。すでに多くの報道があるため、おなじみの名前となっているが、その人物像はご存知だろうか? 過去の逸話から素顔を紐解く。

PSGに訪れた「ターニングポイント」。批判の中、逆境のチェルシー戦が生んだ団結力

フランスでは圧倒的な戦力を持つPSGだが、今季はライバルに後れを取り批判にさらされていた。しかし、チャンピオンズリーグ(CL)の舞台で昨季に続いて相見えたチェルシーとの一戦で団結力を見せた。

規約違反はないが…。ニース移籍も即退団のベン・アルファ。有能な選手を潰した“お偉いさん方”

ニースに加入したアテム・ベン・アルファだが、数日後にまさかの退団。イングランドの2クラブでプレーしたためとされているが、1つはU-21であり、ルール違反ではない。才能の流出が嘆かれるフランスは、自らの手で有能な選手を手放した。

上位陣大変動のリーグ1。“大穴”リヨンが首位浮上。若手の躍進と脇を締めるベテランの融合

リーグ1首位に浮上したかつての王者リヨン。開幕前に好成績を予想する声は少なかったが、アレクサンドル・ラカゼットを筆頭に若手の急成長と新加入クリストフ・ジャレら脇を締めるベテランが融合して快進撃を見せている。

ドメネク、アンリもその“被害者”。「言葉の暴力」に「虐殺」で応じた仏誌銃撃事件。改めて問われる『表現の自由』の意味

フランスで残忍なテロ事件が発生した。際どい風刺イラストを掲載し続けた週刊誌が銃撃され、編集長ら12人が射殺された。スポーツの場では、同週刊誌を支持するメッセージが掲げられているが、改めて「表現の自由」の意味が問われている。

研究熱心だが勝負弱い。マリノス内定のモンベール監督の実像に迫る。日本への適応性は?

横浜F・マリノスの新指揮官にフランス人のエリック・モンベール氏が内定しているようだ。母国では、『指揮官』より『研究者』『育成者』として評価が高いが、果たして日本のサッカーメンタリティとフィットするだろうか。

2部ニームに「八百長」、マルセイユに「移籍金絡みの賄賂」。2大汚職が同時に勃発したフランス

フランスサッカーに陰を落とす2つの事件が同時に勃発した。2部ニームは、降格回避のために八百長に手を染めた疑惑が浮上。マルセイユは選手獲得の際に違法な取引があったことが疑われている。

総工事費3000億円超! ユーロ開催に向けてスタジアム改築ラッシュのフランス。公的資金援助で国民は不満爆発…

2016年のユーロ開催地となるフランス。会場となる10カ所では大規模なスタジアム建設・改築が行われている。しかし、その多くがクラブではなく自治体の所有物であるため公的資金が投入されている。

『怒涛の』オールコートプレス。鬼監督ビエルサの下、快進撃を見せるマルセイユ。群雄割拠のリーグ・アンが熱い!

プレシーズンではパリSGの1強と見られていたリーグ・アン。しかし、11節を終えてマルセイユが首位に立つなど混戦状態となっている。その原動力となっているのがマルセロ・ビエルサ監督が採用した3-3-3-1システムだ。

EURO開催国フランス、予選免除で親善試合も貴重な「実戦」。ゴール量産中のジニャックは2年後の本大会でも輝けるか

2016年の欧州選手権(EURO)はフランスで開催される。親善試合をこなしながら、レ・ブルーはどこまでチーム力を上げられるか。そして、国民の視線は一人のストライカーに注がれている。

「ダメチーム」から「ドリームチーム」へ。イブラ不在のPSG、今季不調もバルサ撃破で一気に格上げ

チャンピオンズリーグ・グループステージ第2節、PSGはホームでバルセロナを3-2で破った。リーグ戦は低調なスタートとなり、ズラタン・イブラヒモビッチも負傷離脱というなかでの金星に地元でも驚きの声が上がっている。

もはやリベリーは必要ない? 若手中心でリスタートしたフランス代表。「ポグバマニア」なる熱狂的ファンも

2年後の自国開催となるユーロへ予選なしで挑むフランス代表。若手の力で8強入りを果たしたブラジルW杯では大きな可能性を示したが、親善試合のみというハンデを乗り切るため、デシャン監督は更なる底上げに着手している。

バスティアFWブランドンの“頭突き事件”。被害者となったPSGモッタの行き過ぎた挑発が原因か?

フランス・リーグアン第2節で起こった“お騒がせ事件”。バスティアのブランドンがPSGのチアゴ・モッタに試合後のトンネル内で頭突きをかましてしまった。なぜブランドンはこのような行為に至ったのだろうか?

PSGの独走に待ったをかけるのはマルセイユか。フランスに活気をもたらす狂気の男、ビエルサ

他のビッグリーグより一足早く開幕したリーグアン。優勝候補は今季もパリ・サンジェルマンだが、注目はマルセイユだ。昨季は6位と落ち込んだが、今季はビエルサ新監督を招聘。狂気と言われる男の色が早くも出始めている。

モナコは既に操り人形状態に。世界一の代理人が仕掛けたハメス・ロドリゲスの売却と今後の企み

今夏、もっとも高額での移籍となったハメス・ロドリゲス。ビッグディールが成立したのはサッカー界を牛耳る代理人の暗躍があった。モナコのフロントに入り込み、新シーズンに何を仕掛けようとしているのか?

「我らのデビルズを誇りに思う」。ベスト8敗退も愛ある言葉で溢れるベルギー。「アドベンチャーは始まったばかり」

アルゼンチンに敗れ、ベスト8で散ったベルギー。国内メディアやファンからは、チームの奮闘に満足し、将来への期待を抱く声が溢れている。2年後のユーロへ向けて大きな成果を手にした。

『レ・ブルーは人々のハートをつかんだ』。ドイツに敗戦も将来への光が見えたフランス。「98年W杯を、2年後のユーロで再現できる!」

ドイツに0-1で敗れ、ベスト8で大会を去ったフランス。82年大会のリベンジを果たすことは出来なかったが、若手中心のチームは将来への希望を残した。

熱狂のベルギー、なんと教会ミサも中止。アルゼンチンへ過剰な警戒なし「俺たちにはアザールがいる」

ベスト8進出にベルギーは熱狂している。教会のミサも中止にし、国民をあげて応援している。勝っても負けてもお祭りだ。選手たちも過剰な警戒心はない。自信を持ってアルゼンチン戦に臨むようだ。

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