フットボールチャンネル

山中忍

1966年生まれ、静岡県出身。青山学院大学卒。チェルシー・サポーター。1994年に日本を離れ、ベルギーを経て現在のイングランドへ。ホームは西ロンドン。常に「フットボールありき」の日常の中、プレミアリーグから草の根まで、本場の蹴球シーンを堪能しながら執筆、通訳/翻訳に勤しむ。パソコン不精だが、本名のツイッターアカウントで呟くことも。著書に『川口能活-証』(文芸春秋)。♂

今季のプレミア優勝争いは“浪漫”か“波乱”か。英国内で高まるレスターへの判官贔屓と自滅した強豪への失望

今季のプレミアリーグ優勝争いは、例年とは違った様相を見せている。31節終了時点で、初の優勝を狙うレスター・シティが首位に立ち、2位にトッテナムが追っている。英国現地では、そんな優勝争いに「浪漫」「波乱」という言葉が飛び交っている。そして、毎年のように優勝争いをしていた強豪クラブの脱落には失望の声も挙がっている。(文:山中忍)

トッテナムはなぜ好調か。トップ6候補から優勝候補へ。“栄光のクラブ”が目指すは55年ぶりのプレミア制覇

今季のトッテナムは、開幕前にはトップ6候補と目されてきたが、いまや優勝候補として躍進を遂げている。彼らはなぜ好調を維持しているのだろうか。そして、“栄光のトッテナム”が目指すのは55年ぶりのプレミア制覇なのである。

テリーはなぜ退団発言をしたのか? チェルシーの偉大な主将の決断を迫らせた“帝国”の実情

2月1日、チェルシーのジョン・テリーが発した「今季限りで退団」発言は、大きな衝撃を与えた。クラブ唯一の生え抜きにして偉大なキャプテンは、36歳という年齢でありながら、新契約を締結するに相応しい存在だったからだ。なぜテリーは退団発言をしたのだろうか。そこには、レジェンドにも温情を与えない“帝国”の実情があった。

プレミアが抱えるユース事情の闇。広がる1軍とのギャップ、減り続ける“生え抜き選手”

近年、世界各国からスター選手がやってくるプレミアリーグ。巨額の放映権料によりその傾向は顕著になっているが、一方でどのクラブにもユース出身選手、いわゆる“生え抜き選手”が少なくなっている。そこには、プレミアリーグが抱えるユース事情の闇があった。

プレミア監督の『玉突き人事』は起きるのか?ペップからベニテスまで…白熱必至の“指揮官大移動”

今年のプレミアリーグは、例年以上に監督の去就が白熱することになりそうだ。今季限りでバイエルン退任を発表したジョゼップ・グアルディオラはマンチェスター・シティ行きが噂されており、チェルシーから2度目の別れを告げられたジョゼ・モウリーニョはその去就が注目されている。果たして、プレミアリーグで監督の『玉突き人事』は起きるのだろうか?

モウリーニョ解任の是非。すれ違った相互理解、不振はチェルシー史上最高の指揮官の責任に

チェルシーは現地時間17日、ジョゼ・モウリーニョと2度目の別れを告げることを発表した。声明では「双方合意の決別」と公表されていたが、事実上の解任である。果たして、モウリーニョ解任は正しい判断だったのだろうか。

アーセナルはなぜ負傷者が多いのか。諸刃の剣となった“美しいスタイル”、ヴェンゲル監督の責任とは?

今季のアーセナルに、負傷者が絶えない。だが、プレミアリーグのファンにとって驚くべき展開ではない。アーセナルがここまで負傷者が多い理由はどこにあるのだろうか。そして、アーセン・ヴェンゲル監督が負うべき責任とは何なのだろうか。

本田はイングランドからどう評価されているのか。噂されるプレミア移籍、実現でも待ち受ける厳しい現実

ここ数ヶ月の間にプレミアリーグへの移籍が噂されているミランの日本代表MF本田圭佑。中でもウェストハムが熱心な関心を寄せていると伝えられているが、現地イングランドで、本田はどのように評価されているのだろうか。

クロップはリバプールをどう変えたのか? 迷いからの開放をもたらしたマネージメント力

リバプールは、現地時間31日に行われたチェルシー戦で3-1の逆転勝利を収めた。先月リバプールの新指揮官に就任したユルゲン・クロップ監督にとっては、リーグ戦初勝利となった。前任のブレンダン・ロジャーズでは迷いも見られていたが、クロップ監督のもとでは適材適所の選手起用で選手の自信も取り戻している。クロップ監督の就任で、リバプールは生まれ変わったのだ。

チェルシーを襲った危機、復権の合言葉は『原点回帰』。モウリーニョと共に歩むブルーズの決意

昨季プレミアリーグ王者のチェルシーに、大きな危機が訪れている。8節までで2勝2分4敗で失点数はリーグワースト2と、昨季までの強さは完全に失われてしまった。“ブルーズ”(チェルシーの愛称)が、再び強さを取り戻すためには何が必要なのだろうか。それは、ジョゼ・モウリーニョ監督の『原点回帰』にある。

プレミア勢はなぜCLで苦戦するのか? 出場枠削減の危機、求められる欧州仕様への変化

プレミアリーグ勢が、欧州の舞台で苦戦を強いられている。チャンピオンズリーグ(CL)第1節で参加4チームの成績は1勝3敗、第2節でも2勝2敗と勝ち越すことができていない。一時期は決勝トーナメント進出常連だったプレミア勢は今、出場枠削減の危機に晒されている。なぜ、プレミア勢はCLの試合で勝ち切ることができないのだろうか。その鍵は、“欧州仕様”への変化にある。

【現地記者の目】プレミア、この夏の“勝者”と“敗者”は? 移籍市場での動向を読む

現地時間1日、プレミアリーグの夏の移籍市場が閉幕した。各クラブとも、長きに渡るシーズンに備えて補強を敢行している。その中でも、補強が成功した“勝者”のチームと、逆に思うような補強ができなかった“敗者”のチームはどこだったのだろうか。英国在住の現場記者が分析する。

開幕戦黒星のアーセナル。ヴェンゲルに突き付けられた2つの「現実」

12年ぶりのプレミアリーグ優勝を狙うアーセナルは、開幕戦でウェストハムまさかの黒星を喫した。チェルシーからGKペトル・チェフを獲得したアーセナルだが、その他の補強は進んでいない。悲願のリーグ優勝に向けて気運を高めるアーセン・ヴェンゲル監督だが、2つの「現実」を突き付けられてしまった。

大型補強のマンUが抱える2つの不安要素。プレミア優勝に必要なこととは

昨季のプレミアリーグを4位で終えたマンチェスター・ユナイテッドは、大金を投じて次々とビッグネームの獲得に成功している。しかし、3シーズンぶりとなるプレミアリーグ優勝に向けて、不安要素もあるようだ。

“混沌”のレスターがラニエリに見出した可能性。岡崎慎司は『職工』のもと輝きを放てるか?

レスター・シティは、ナイジェル・ピアソン監督解任後、新監督決定に多くの時間を要してしまった。しかし、現地時間13日にかつてチェルシーやユベントスを率いたクラウディオ・ラニエリ監督の就任を発表した。果たしてこのイタリア人指揮官は、自身初のプレミアリーグ挑戦となった日本代表FW岡崎慎司にどのような影響を与えるのだろうか。現地在住記者が追った。

リバプール、浮上の鍵はどこに? ロジャースによる“復興プラン”、命運を左右する夏の移籍市場

2014/15シーズンのプレミアリーグを6位で終えたリバプール。チャンピオンズリーグ出場権を逃すなど失意のシーズンに終わったが、巻き返しを図るべく積極的な補強に動いている。来季の上位進出の鍵は、今夏の移籍市場でのパフォーマンスが握っているようだ。

対照的なキャリアを歩んだジェラードとランパード。今季プレミアを去る2人のレジェンドに送る“ラスト・トリビュート”

5月24日、38節にまで及んだ長きに渡るプレミアリーグが閉幕した。今季も様々な選手が活躍を見せたが、2人の選手がこの舞台を後にする。長年プレミアリーグを支えてきた2人のレジェンドの功績を称え、彼らに“ラスト・トリビュート”を捧げたい。

欧州で勝てなくなったプレミア勢。来季CLで巻き返すために必要なこと

3日のクリスタルパレス戦を勝利したチェルシーが5年ぶりの栄光を掴んだ今季のプレミアリーグ。まだ数節を残しており、CL(チャンピオンズリーグ)出場権や残留を懸けた戦いは続いているが、来季CLへと挑むチームは今季のプレミア勢が味わった屈辱からの巻返しを図らなければならない。

武藤はスポンサーの“広告塔”なのか? 移籍で待ち受ける熾烈な定位置争い。チェルシーが持つ重要課題とは

プレミアリーグのビッグクラブであるチェルシーからのオファーが届いたことで大きな注目を集めているFC東京のFW武藤嘉紀。スポンサーの影響ではないのか、レンタルで即放出されてしまうのではないか、といった憶測が流れているが、移籍が実現した際には多くの困難が待ち受けていることは間違いなさそうだ。

代表の行方に一喜一憂の英国民。W杯の惨敗から立ち直ったイングランド代表、ホジソン監督続投の是非は?

昨年のブラジルW杯では1分け2敗と惨敗を喫したイングランド代表。しかし、その後のEURO予選、親善試合では無敗を維持しており、イギリス国内のムードは徐々に高まっている。世界屈指の国内リーグを持つサッカーの母国は国際大会での栄光から見放され続けているが、彼らが再び輝ける時代はやって来るのだろうか?

プレミア勢、あまりに早いCL全滅。戦力面・資金面では欧州随一のはずがなぜ?

CLに4クラブを送り込んだプレミアリーグだったが、ベスト16という早い段階で全滅した。戦力的にそこまで見劣りはせず、資金面では有利だ。ではなぜこのような結果になってしまったのか。それぞれのクラブとリーグの問題点とは?

チェルシーファンの差別行為から考える。英国に蔓延る差別問題の根底とは?

チャンピオンズリーグ(CL)の試合終了後、一部のチェルシーファンが黒人男性の電車への乗車を拒否した問題をはじめ、英国では改めて差別問題に目が向けられている。この問題の根底には、英国人が持つ差別に対する意識が大きく関係していた。

パリで掴んだひとつのアウェイゴール。モウリーニョは“CL優勝”の有言実行を果たせるか

チェルシーはチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦でパリ・サンジェルマン(PSG)と対戦し、1-1で引き分けた。

英雄は伝説を締め括れるか。ジェラードがラストダービーで願う“最後の宿敵叩き”

リバプールは4日のFA杯ボルトン戦で勝利を収め、リーグ戦も含めて4連勝と絶好調だ。連敗が続いたリーグ前半戦の不調からも脱しつつある。次節はシーズンを通して最も重要な大一番を迎える。

ランパードの移籍はルール違反だったのか? 混迷する契約問題とマンCの思惑

マンチェスター・シティは昨夏、チェルシーとの契約が満了となったフランク・ランパードの獲得を発表した。シティも傘下に入る『シティ・フットボール・グループ』の一員である米国ニューヨーク・シティ経由での移籍ではあったが、チェルシーのレジェンドであるランパード獲得には、誰もが驚いたはずだ。しかし、この一連の契約がのちに混乱を招くこととなった。

就任2年目のモウリーニョ――。ブルーズの指揮官が描く青写真

2014年、ブルーズ(チェルシーの愛称)は大きな躍進を遂げた。昨季からの課題であった新たな得点源としてジエゴ・コスタを獲得し、ディディエ・ドログバも復帰。攻守の軸となる中盤にはネマニャ・マティッチやセスク・ファブレガスが加わった。そして年が明けた2015年、指揮官ジョゼ・モウリーニョはプレミア王座奪還に向け、すでに青写真を描いている。

3位へ急上昇、マンUはなぜ復活したのか? 美意識求める指揮官が兼ね備えていた“現実感”

今季、リーグ戦序盤で不調が続いたユナイテッド。しかし、名門を復活させたのは母国をW杯3位に導いた名将だった。

“出来過ぎ”でない躍進。ポゼッション&プレッシング。サウサンプトン流を昇華させた新監督と新戦力

サウサンプトンが躍進している。昨季の監督と主力を引き抜かれ、開幕前には降格候補に挙げられたものの、クーマン監督を筆頭に新戦力が活躍。明確なビジョンを持ったフロントの功績は大きい。

モウリーニョはなぜ結果を出し続けるのか? 最強指揮官を支える最高の裏方の存在

今季もプレミアリーグでチェルシーを独走させ、世界最強の指揮官の呼び声も高いジョゼ・モウリーニョ。彼自身の手腕はもちろんのことながら、モウリーニョには絶大な信頼を寄せるスタッフがいる。結果を出し続けることができるのも、裏で支える彼らがいるからである。

ボールボーイにも指示、ヴェンゲルすら手玉に。モウリーニョに見る“ビッグゲームの勝ち方”

モウリーニョ対ヴェンゲル、名将対決としても話題になった10月5日のビッグロンドンダービー。試合はチェルシーが制したが、そこには勝負に徹するモウリーニョの姿があった。ヴェンゲルすら手玉にとったその手腕とは?

「モイーズ以下」。新生マンU、開幕5戦1勝2分け2敗で評価急落。ファン・ハールの“余命”は?

ルイス・ファン・ハール監督を迎えて再建を目指すマンチェスター・ユナイテッドは、開幕5戦を終えて1勝2分け2敗。第5節レスター戦では屈辱的な逆転負けを喫した。大きな期待を背負ってスタートした新体制は最終節を迎えることが出来るのだろうか。

勝ち続ける男モウリーニョのすべて

スペシャルワン、成功の理由

地の底に堕ちた母国に一筋の光が――。EURO出場を目指すイングランド、未来は19歳スターリングと共に

W杯で惨敗し、人気も下落し続けるイングランド代表。だが、光明が差した。トップ下を任されたスターリングだ。リヴァプールに所属する19歳の躍動が母国に活力をもたらした。

業界一の問題児、本人は年俸半減だが――。デメリットありながらリヴァプールとバロテッリが移籍に合意した理由

スアレスを失ったリヴァプールがFWの補強としてバロテッリを獲得した。能力は疑いようがない選手だが、業界一の問題児。また、本人の年俸は半減と言われている。リヴァプールが決断に至った理由、そして移籍を本人が承諾した理由とは?

チーム大幅入れ替えのサウサンプトン。定位置奪回へ、吉田に求められる「リーダーシップ」と「集中力」の向上

主力と監督が引き抜かれたサウサンプトン。絶対的なCBだったデヤン・ロブレンがリヴァプールに移籍し、フローリン・ガルドスを獲得した。吉田麻也はロナルド・クーマン監督のもと、定位置を奪回出来るのだろうか?

「独裁的」から「強烈なリーダーシップ」へ。W杯を終え、一変したファン・ハール評。マンU再建に現地メディアも太鼓判

ルイス・ファン・ハールを新監督に迎えたマンチェスター・ユナイテッド。当初は「独裁的」として危惧する声もあったが、オランダ代表を率いたブラジルW杯での采配ぶりから現地での評価は急上昇した。

W杯ベスト4にプレミア選手19人。母国が敗退も観戦意欲残るイングランド。贔屓クラブの選手がプレーする「気になる異国代表」

グループリーグ敗退したイングランド。プレミアリーグにおける国産選手が嘆かれるが、その外国人選手の多さからW杯観戦への意欲は続いている。ベスト4に残ったブラジル、ドイツ、オランダ、アルゼンチンの全てにプレミア所属の選手がいるのだ。

「破滅の運命」「この世の終わり」。母国イングランド敗退に現地は絶望。若手起用が唯一の希望

サッカーの母国、イングランドがグループリーグで敗退した。1958年以来の屈辱に現地メディアは絶望的なトーンだ。希望は指揮官が積極的に若手を起用したこと。次回へ向け、布石は打っている。

一時は3部でプレーもリヴァプールへ移籍、W杯メンバーにも選出。“弱冠32歳”ランバートのシンデレラ物語

15歳でリヴァプールのアカデミーをお払い箱となったリッキー・ランバート。苦節17年、サウサンプトンでプレミア屈指のFWに成長し、W杯イングランド代表メンバーにも選出。そして、ついに最愛の地元クラブへの移籍を実現させた。

指揮官の選択は経験値より“若き獅子たち”。イングランド代表が若手中心となった理由

12日に発表されたブラジルW杯を戦うイングランド代表。約半数が20代前半という若い布陣となったが、ベテラン勢以上にクラブで好パフォーマンスを見せている現状では妥当な結果だ。

KANZENからのお知らせ

scroll top