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Jリーグ 3年前

J1全20クラブ総合評価ランキング。優勝候補のA判定、苦戦予想のE判定はどこ?【2021年版】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

D評価

ヴィッセル神戸

 昨季はリーグ戦で14位に沈んだ。シーズン途中でトルステン・フィンク監督が退任し、スポーツディレクターだった三浦淳宏氏が監督に就任。しかし、成績は上向かなかった。ACLではクラブ史上初のベスト4進出を果たしたものの、チームとしての継続性には疑問が残る。アンドレス・イニエスタやセルジ・サンペール、トーマス・フェルマーレンらは健在。山口蛍や古橋亨梧のプレーも充実している。しかし、補強はあまり目立たず、獲得に高額な移籍金を支払ったとみられるリンコンも何も保証はしてくれない。 

徳島ヴォルティス

 チームをJ1昇格に導いたリカルド・ロドリゲス監督が浦和に引き抜かれたが、後任のダニエル・ポヤトス新監督は欧州でも評価の高い新進気鋭の指導者だ。アルビレックス新潟の本間至恩は獲り逃したものの、東京ヴェルディから伸び盛りの藤田譲瑠チマ、フロンターレからU-20日本代表のFW宮代大聖を獲得。タレント力では他クラブに劣るかもしれないが、戦術的な緻密さで補ってJ1残留を果たすことが現実的な目標になる。

横浜FC

 移籍市場では積極的に動いた。伊藤翔や渡邉千真といったJ1で実績十分のストライカーに加え、仙台で成長したジャーメイン良、J2で存在感を発揮していた元ブラジル代表のクレーべを獲得した前線は一気に充実した選手層を誇る。守備陣にもベテランの高橋秀人をはじめ、中塩大貴やハン・ホガン、岩武克弥といった既存戦力とポジションを争える実力者を獲得。下平隆宏監督が仕込んだ戦術はすでに十分浸透しているため、新加入選手の個性をうまくプラスできれば手堅く戦えるチームになるだろう。

大分トリニータ

 キャプテンの鈴木義宜を筆頭に、岩田智輝、田中達也、小塚和季といった主力級が相次いで流出。湘南ベルマーレから坂圭祐、川崎フロンターレから下田北斗、ベガルタ仙台から長沢駿らを獲得したが、やや戦力ダウンの感は否めない。片野坂知宏監督に鍛えられて上夷克典、福森健太、渡邉新太、黒﨑隼人といったJ2からのステップアップ組がどれだけ伸びるか。新戦力がフィットしなければ厳しい戦いを強いられることになるかもしれない。

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