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Jリーグ 3年前

江坂任が浦和レッズにもたらすものとは? FWで見せた賢さ、「うまくできたんじゃないか」と語るのは…【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

臨機応変に対応できる賢さとは?



 アタッカー陣には実績ある興梠慎三やキャスパー・ユンカー、複数ポジションをこなせる小泉や明本考浩ら実力者がひしめいていたが、リカルド監督はすぐさま江坂を抜擢。最前線やトップ下、2列目の右などさまざまなポジションで起用し、結果に結びつけている。

 今回のセレッソ戦でも、江坂は目まぐるしく役割を変えていた。2-0で迎えた後半25分にユンカーが出てくると、2列目の右サイドへ移動。後半32分に小泉が下がって田中達也が登場すると、再び2トップ気味のポジションに入ったのだ。

「(最前線に入る時は)よりストライカーのところを任せられるので、自分はボールを落ち着かせたり、相手の最終ラインを突破するために1個前の仕事ができればなと考えていた。うまく左右に顔出しながらできたんじゃないかなと思います」

 本人はトップに入った手ごたえを口にしたが、周囲の組み合わせや特徴、自分の位置を考えながら、臨機応変に役割を変化させられるのが江坂の賢さなのだ。

 そのインテリジェンスは高く評価されているに違いない。だからこそ、リカルド監督も移籍加入後の公式戦すべてに積極起用している。彼自身も期待をしっかりと受け止め、この日も2-0の勝利に貢献。J1リーグ6試合無敗という結果をチームにもたらした。

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