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Jリーグ 2年前

J1全18クラブ総合評価ランキング。優勝候補のA判定、苦戦予想のE判定はどこ?【2022年版】

シリーズ:Jリーグ総合評価ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

D評価

清水エスパルス

清水エスパルス



監督:平岡宏章
昨季順位:14位

 昨季終盤に降格の危機に陥った清水エスパルスはロティーナ監督を解任し、残り4試合を3勝1分で残留を掴んだ。2022シーズンも平岡宏章監督の下で戦う清水は、将来性のある選手たちをチームに迎えている。

 筑波大学から加入した山原怜音は、特別指定選手として昨季リーグ戦5試合に出場している。昨季、岸本武流は右サイドバックながら5得点、神谷優太はチーム最多の4アシストと結果を出しており、24歳という年齢も魅力だ。相模原で主力してプレーした成岡輝瑠、ギラヴァンツ北九州で10得点をマークした高橋大悟という2人の復帰組の活躍も希望を持たせる。

 白崎凌兵の4年ぶりの復帰、権田修一の完全移籍への切り替えもポジティブな材料だ。日本代表候補合宿にも参加した松岡大起、鈴木唯人を筆頭に将来有望な選手も多い。1ケタ順位を狙うためには、山原や成岡ら若手の大ブレイクに期待しなければいけない。

湘南ベルマーレ

湘南ベルマーレ

監督:山口智
昨季順位:16位

 最大の補強は、主力の残留と言えるだろう。昨季のリーグ戦で15試合以上に先発した15人はすべてチームに残った。名古新太郎は鹿島アントラーズに戻ったが、杉岡大暉と谷晃生という欠かせない存在は期限付き移籍期間を延長している。

 J1でも実績十分の瀬川祐輔が完全移籍、米本拓司が期限付き移籍で加入した。さらに、永木亮太が7シーズンぶりに復帰したのは心強い。得点力アップが求められる前線には、FCシオン(スイス)で研鑽を積んだ20歳の若月大和が復帰し、全国高校サッカー選手権で得点王に輝いた鈴木章斗も加入している。

 山口智監督が「5位以内を目指す」と明言しているように、残留争いには似合わない戦力と言える。昨季の終盤で得た手応えを今季につなげることができれば、湘南ベルマーレとしては最高位となる8位(2015シーズン)が見えてくるはずだ。

アビスパ福岡

アビスパ福岡

監督:長谷部茂利
昨季順位:8位

 アビスパ福岡は昨オフの外国籍選手への投資が成功し、8位フィニッシュで残留を勝ち取った。しかし、チーム最多タイとなる5得点のジョン・マリ、チーム最多となる6アシストのエミル・サロモンソンがチームを去ったことで、長谷部茂利監督は新たな軸を作る必要に迫られそうだ。

 期限付き移籍から完全移籍へ切り替わった奈良竜樹は、試合数を下回る失点数(37失点)を記録した福岡の守備に欠かせない。得点源として期待されるのはやはりルキアン。昨季、22得点を挙げてジュビロ磐田をJ1昇格に導いたブラジル出身FWには、2ケタ得点が求められる。そして、浦和レッズから加入した田中達也は、なかなか固定できなかったサイドハーフに入りそうだ。右サイドバックはサロモンソンが去ったが、横浜FCから24歳の前嶋洋太というサイドのスペシャリストが加わった。

 ルキアンと田中というピンポイントの補強により、攻撃の迫力はアップした。しかし、それだけで上を目指すことができないのがJ1の厳しいところだ。完成度が上がらなければ昨季と同様の結果を得ることは難しい。

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