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Jリーグ 9か月前

ヴィッセル神戸の強さの秘密に迫る。大迫勇也、武藤嘉紀が不在でも首位。明確な役割分担が成功をもたらす【戦術分析コラム】

シリーズ:戦術分析コラム text by らいかーると photo by Getty Images

可変式や選手の移動を伴うビルドアップにはマンマークが最適か?

 神戸にふれる前に、欧州でスタンダードになってきているプレッシングを前提として共有します。シャビ・アロンソに率いられた2023/24シーズンのレバークーゼンは、変幻自在のボール保持によって、ブンデスリーガで無敗優勝を成し遂げました。多くのチームを混乱に陥れる立ち位置の柔軟な変化は、多くのチームのボール非保持に解決すべき状況を押し付けることに成功しています。しかし、UEFAヨーロッパリーグの決勝で、マンマークで定評のあるアタランタの前に敗れ去る形となりました。

 昨年のUEFAチャンピオンズリーグの決勝ではパリ・サンジェルマンが同じマンマークで、ビルドアップで理解の難しい可変式を採用しているインテルを倒しています。パリ・サンジェルマンのプレッシングのキーマンはデンベレです。自分のマークへボールを奪いに行く→相手がゴールキーパー(GK)にボールを戻す→自分のマークへのパスコースを制限しながらGKまでプレッシングをかけるデンベレのハードワークによって、インテルはビルドアップの答えを見つけることができませんでした。

 ビルドアップは数的優位を前提としています。相手がマンマークでもGKを使えば【11対10】の構造となるからです。相手のGKが守備で攻撃的に振る舞ったとしても、味方のCFをマークすることはありません。未だに見たことがない景色です。近年の可変式や選手の移動を伴うビルドアップに対して、細かいことは抜きにして、マンマークで対応するチームがスタンダードになりつつあります。あとはGKをどうするか問題へのルイス・エンリケの解答がデンベレを走らせることでした。

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