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ヴィッセル神戸はリーグ戦中断前の7月20日、ファジアーノ岡山を破り、今季初めて首位に浮上した。主力の離脱がある中でも結果を残し続けられる理由は何なのか。各ポジションの役割分担をひも解くことで、強さの理由を明らかにしていく。(文:らいかーると)
リーグ3連覇を狙うヴィッセル神戸は今季もブレない
【写真:Getty Images】
昨年のJリーグの優勝チームはヴィッセル神戸でした。MVPに選ばれた武藤嘉紀の活躍は言うまでもなく、大迫勇也や扇原貴宏、酒井高徳といった元サッカー日本代表に支えられたチームは、気がつけばJリーグの強豪チームと形容されるにふさわしい結果を出し続けています。
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ボール非保持におけるハードワークと、ボール保持における前線の個の能力が、神戸の躍進の理由として語られていました。しかし、今季の神戸は武藤と大迫が怪我で不在のときが続いています。前線の個の能力がなくなった状況でも現在の順位はまさかの首位です。そんな神戸の強さの秘密について今回は迫っていきます。
昨年も神戸の分析をフットボールチャンネルで書かせていただきました。昨年と神戸のサッカーは大きく変わっていません。監督交代もなく、いい意味でのチームの根幹を揺るがすような補強もありませんでしたので、マイナーチェンジこそ必要かもしれませんが、大枠を変更する必要はありませんでした。
昨年までのサッカーの継続を誓い、今季の開幕に臨みました。ただし、怪我人の増加や、AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のレギュレーションの変更に伴いもたらされた混乱によって、結果の出ない日々が続きます。
そして、武藤だけでなく、大迫も離脱とまさに泣きっ面に蜂の状況となりました。このタイミングでチームとしてはブレても不思議ではありません。ヴィッセル神戸はブレることなく、自分たちの守備の基準を再確認し、攻撃面では佐々木大樹の成長と武藤の位置に補強されたエリキがフィットすることで、首位にたどり着くことに成功しています。
神戸の興味深いところは、それぞれのポジションに与えられた役割が明確であることです。