週刊Jリーグ通信
柏レイソル、オルンガは「まだ30%くらい」。規格外の男、その存在こそがJリーグのレベル向上に【週刊Jリーグ通信】
明治安田生命J1リーグ第1節、柏レイソル対北海道コンサドーレ札幌が22日に行われ、ホームの柏が4-2で快勝した。勝利の立役者となったのは昨季J記録となる1試合8得点を挙げたFWオルンガ。圧倒的なパフォーマンスで開幕戦では2ゴールを含め全4得点に絡む大活躍を見せたが、その能力、底知れなさは別格の感がある。スペイン1部でプレー経験もあるケニア代表FWの凄みに迫る。(取材・文:下河原基弘)
マリノスはなぜこんなにも強かったのか。プライドが高い選手なし、後世に語り継ぎたいその魅力【週刊Jリーグ通信】
明治安田生命J1リーグ第34節、横浜F・マリノス対FC東京が7日に行われ、ホームのマリノスが3-0で快勝して15年ぶり4回目の優勝を飾った。アンジェ・ポステコグルー監督の下、攻撃的で魅力的なサッカーを貫いたことが注目され称賛されているが、一方で細部まで積み重ねてきた部分も見逃せない。派手ではないが、確実にチームの強さを支えたプレー、そして考えとは。(取材・文:下河原基弘)
ジュビロ磐田、J2降格への悪夢はどこから始まったのか? ブレたクラブの方向性と揺らいだ根幹【週刊Jリーグ通信】
明治安田生命J1リーグ第33節、ジュビロ磐田対名古屋グランパスが11月30日に行われ、ホームの磐田が2-1で勝利した。だが16位の湘南ベルマーレも勝利したため、勝ち点差4を縮められなかったジュビロは17位以下が確定し、2度目のJ2降格が決定。何が最悪の結果を導いてしまったのか、その理由に迫る。(取材・文:下河原基弘)
FC東京は「なんとか引き分け」をどう捉えたか? 必要な打開策と優勝のシナリオ【週刊Jリーグ通信】
明治安田生命J1リーグ第32節、FC東京対湘南ベルマーレ戦が23日に行われ、1-1のドローに終わった。FC東京は首位でこの試合を迎え、勝てば優勝に大きく近づくはずだったが、前半36分に先制を許すなど、6連敗中の湘南に主導権を握られる苦しい展開。終了間際にDF森重真人の豪快なミドルシュートでなんとか引き分けに持ち込んだ。苦戦の要因の1つは、ここ7試合で8ゴールの得点力。優勝争いが佳境を迎える中、打開策はあるのか?(取材・文:下河原基弘)
マリノス、強さの根幹はどこにあるのか。敵将も認めるその力、貫き続けるポステコグルー監督の信念【週刊Jリーグ通信】
明治安田生命J1リーグ第31節、横浜F・マリノス対北海道コンサドーレ札幌が9日に行われ、ホームの横浜FMが4-2で快勝して4連勝。首位に勝ち点差1の2位に浮上した。前半2分にFWエリキが高い位置からの守備で相手GKからボールを奪い先制すると、その後も攻撃の手を緩めず自分たちのサッカーを貫き通した。自軍の選手も信頼を寄せ、敵将・ペトロヴィッチ監督や相手チームの選手も称賛をするマリノスのサッカーと、それを築いたアンジェ・ポステコグルー監督の一貫した姿勢に迫る。(取材・文:下河原基弘)
フロンターレ、田中碧。“ミドル反対派”だった男に芽生えた変化。21歳の心を動かしたものとは?【週刊Jリーグ通信】
明治安田生命J1リーグ第30節、川崎フロンターレ対サンフレッチェ広島が2日に行われ、川崎フロンターレが2-1で勝利した。この試合で存在感を見せたのが、「もともとミドルシュートを打つタイプではなかった」と話すも、前半21分に目の覚めるようなスーパーミドルを決めたMF田中碧。10月14日(日本時間15日)に行われたU-22日本代表対U-22ブラジル代表戦でも豪快なミドルシュートを2本決めた男は、鼻骨骨折の影響でフェイスガードをしながらのプレーでも一歩も引かない心の強さも見せた。急速な進歩を見せ、東京五輪、そして未来の日本代表としても期待がかかる大器の強みとは。(取材・文:下河原基弘)
これがマリノスのサッカーなのか。あまりに衝撃的なゴール。相手にとっての悪夢を体現できる要因とは【週刊Jリーグ通信】
明治安田生命J1リーグ第29節、横浜F・マリノス対湘南ベルマーレが19日に行われ、横浜F・マリノスが3―1で快勝した。前半39分にGK朴一圭の相手の裏をかく“スーパークリア”を起点に先制点を挙げると、その後もハイテンションに攻め続けて勝利し、勝ち点を55に伸ばした。首位・鹿島アントラーズ、2位・FC東京に勝ち点差1に迫り優勝も見えてきた、ファンタスティックなサッカーをピッチ上で表現できる要因とは。(取材・文:下河原基弘)
浦和レッズ、エスパルス戦影のMVPは関根貴大。主役にも脇役にもなれる貴重な存在がもたらす、輝かしい未来【週刊Jリーグ通信】
明治安田生命J1リーグ第28節、浦和レッズ対清水エスパルスが6日に行われ、2-1で浦和が勝利。リーグ戦9戦ぶりの白星を挙げた。清水に先制を許したが、前半ロスタイムにMF橋岡大樹からのクロスをFW興梠慎三が決めると、後半30分には橋岡が決勝点を奪った。1得点1アシストの右ウィングバックが文句なしのMVPも、見逃せないのは逆サイドの左ウィングバックMF関根貴大。右サイドバックながら圧倒的な攻撃力で清水の攻撃を担うDFエウシーニョに対し、攻守で圧力をかけ続けてリズムを作らせずに、勝利に貢献した24歳に迫る。(取材・文:下河原基弘)
ジュビロ磐田に明るい未来はあるのか。疑問だらけの現状、ボタンの掛け違いはどこで生じた?【週刊Jリーグ通信】
明治安田生命J1リーグ第26節、川崎フロンターレ対ジュビロ磐田が14日に行われ、ジュビロ磐田は0-2で完敗した。フェルナンド・フベロ監督になって3戦目の試合となったが、3戦全敗で得点は0。チームは7戦勝ちなし(1分け6敗)で最下位に沈み、自動降格圏外の16位・サガン鳥栖とは残り8節で勝ち点差9をつけられている。悪夢のJ2降格が現実のものとなりつつある名門に、明るい未来はあるか?(取材・文:下河原基弘)
浦和レッズはなぜ失点を重ねてしまうのか。「なかなか踏ん張れない状況」が続く、最大の理由とは
明治安田生命J1リーグ第25節、湘南ベルマーレ対浦和レッズが1日に行われ、1-1の引き分けに終わった。浦和は前半3分にFW興梠慎三が、J1史上最長の8年連続2桁得点となる先制点を決めるも、その後は湘南に主導権を握られる展開。必死の守りでしのいでいたが、試合終了間際にPKを与えて失点し、勝ち点3を逃した。これでリーグ戦では8試合連続失点。最後の15分での失点は3試合連続、残り25分からで見ると、ここ8戦の全14失点中8失点が集中し、試合終盤のもろさが目立つ。その理由とは。(取材・文:下河原基弘)
規格外の男、レアンドロ・ダミアンは3連覇へのラストピース。フロンターレで今こそ発揮すべき真価
明治安田生命J1リーグ第24節、川崎フロンターレ対清水エスパルスが24日に行われ、2-2のドローに終わった。これで川崎Fは10勝11分け3敗、特にホームで3勝9分け1敗と勝ちきれないことで、3連覇への道のりが遠のき始めている。その苦境の中、希望の光となりそうなのが、この試合でも先制点を決めたFWレアンドロ・ダミアン。188センチ、90キロの体で規格外の働きをできる元ブラジル代表が、昨年までの川崎Fにない強みとして、ラストピースになれるか。(取材・文:下河原基弘)
サンフレッチェ、青山敏弘の復帰が意味するもの。J屈指の司令塔が生む効果、その先に見える栄冠
明治安田生命J1リーグ第23節、FC東京対サンフレッチェ広島が17日に行われ、広島が1-0で勝利した。中盤の構成力で上回る広島はFC東京を自陣に押し込むと、後半12分から登場したMF青山敏弘が存在感を見せる。同16分のMF柏好文のゴールに絡むと、ロスタイムにも技ありのスルーパスを通すなど活躍した。上位進出、そして逆転優勝に向け、半年近くにも及ぶ、けがから復帰した司令塔がもたらす効果とは。(取材・文:下河原基弘)
首位・FC東京、なぜこんなにも強いのか? 主力選手らが語る要因、着実に進む優勝への道
明治安田生命J1リーグ第22節、FC東京対ベガルタ仙台戦が10日に行われ、ホームのFC東京が1-0で勝利。整備された組織力が持ち味の両チームらしく堅い試合となったが、わずかなほころびを見逃さずFC東京が後半17分にPKで先制すると、そのまま逃げ切った。酷暑の中、会心の内容でなくても結果につなげ、昨年から公式戦7戦勝ちなし(1分け6敗)の天敵も打ち破る、首位チームの勝負強さの秘密とは。(取材・文:下河原基弘)
首位・FC東京を支える森重真人の存在。「十分代表クラス」の貫禄、指揮官を唸らせるその能力
明治安田生命J1リーグ第21節、FC東京対セレッソ大阪が3日に行われ、ホームのFC東京が3-0と大勝した。前半抑え気味に入った東京は、DF森重真人を中心とした守備でC大阪の攻撃をしのぎ切ると、後半はセーブしていた力を一気に放出。怒涛のゴールラッシュで堅守を誇る相手から3点を奪った。この試合で得点も決め、長谷川健太監督も再度の日本代表入りを“推薦”するほどのパフォーマンスを見せる、ディフェンスリーダーの充実ぶりとは。(取材・文:下河原基弘)
フロンターレ、中村憲剛が名手たる所以。難局を覆すその力、稀代の司令塔が示す王者の強さ
明治安田生命J1リーグ第20節、川崎フロンターレ対大分トリニータが27日に行われ、ホームの川崎Fが3-1と快勝した。洗練された大分のビルドアップに序盤苦しめられた川崎Fだったが、決定的な仕事で2点に絡みチームを勝利に導いたのはMF中村憲剛。豊富な経験と卓越した技術を持つ名手が、試合に与える影響とは。(取材・文:下河原基弘)