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西部謙司

1962年9月27日生まれ、東京都出身。学研『ストライカー』の編集記者を経て、02年からフリーランスとして活動。95年から98年までパリに在住し、ヨーロッパサッカーを中心に取材。現在は千葉市に住み、ジェフ千葉のファンを自認し、WEBスポーツナビゲションでは「犬の生活」を連載中。サッカーダイジェスト、フットボリスタなどにコラムを執筆中。『ちょいテク 超一流プレーヤーから学ぶちょっとスペシャルなワザ』監修(カンゼン)、「サッカー右翼サッカー左翼」(カンゼン、)近著に『戦術リストランテⅣ』(ソル・メディア)、「ゴールへのルート」(Gakken) 、共著の『サッカー日本代表の戦術が誰でも簡単に分かるようになる本』(マイナビ)、『FCバルセロナ』(ちくま新書)がある。

日本代表、パナマ戦で露見した課題とは? 森保J発足2戦目、快勝も攻守にバラつき【西部の目】

日本代表は12日、キリンチャレンジカップ2018でパナマ代表と対戦し3-0で勝利した。結果としては快勝だった。だが代表経験の浅い選手も多く、彼らは「安定」という意味ではベテランに劣る。また、ボールを奪うべき状況で取りきれないシーンも散見。日本らしいプレーもあったが、すべてにおいて満足できるゲームではなかった。(文:西部謙司)

日本代表が短期間で『らしさ』を発揮できた理由。“限界”突破へ、森保Jが持つべきアイデア【西部の目】

日本代表は11日、キリンチャレンジカップ2018でコスタリカ代表と対戦し3-0で勝利した。森保一監督体制の初陣となったこの一戦で選手たちは随所に持ち味を発揮し、好スタートを切った。そして今後に向け、森保ジャパンが身につけていくべきことがある。(文:西部謙司)

スペイン、ドイツ、ブラジルはなぜ敗れ去ったのか? 決勝カードが必然だった理由【西部の目/ロシアW杯】

 フランスの優勝で幕を閉じたロシアワールドカップは、様々な面で新たな時代への突入を象徴するものだった。VARの導入、スーパースターを抱え世界をリードしてきた優勝候補の早期敗退。完成度の高いチームが攻略され、未完のフランスが優勝を遂げた理由とは?(文:西部謙司)

フランスには、なぜカンテのような選手が生まれるのか? 仕事人の存在こそ優勝の絶対条件【西部の目/ロシアW杯】

 20年ぶりのワールドカップ制覇をまであと1勝に迫ったフランス。そのチームにあってエンゴロ・カンテは中心的存在ではないのかもしれない。しかし、ボールを奪い、スペースを埋め続ける彼がいなければここまで勝ち進めなかったのではないか。黙々と働く仕事人がいてこそ、レ・ブルーは輝く。(文:西部謙司)

ラキティッチが好プレーを続ける理由。高いサッカーIQ、クロアチア誇るフィールドの監督【西部の目/ロシアW杯】

 決勝トーナメントは3試合連続で延長戦、うち2試合はPK戦までもつれた。クロアチアにとって疲労をどこまで回復できるかが重要になる。そして、イバン・ラキティッチなどフィールドの監督と呼べる選手たちによる臨機応変な戦いもカギとなる。ラキティッチは分析どおりにプレーするだけでなく、状況に応じて最適な選択ができる。(文:西部謙司)

クルトワは何かと興味深い存在。淡々とこなすビッグプレー、“セーブ王”の真骨頂とは【西部の目/ロシアW杯】

 エデン・アザール、ケビン・デ・ブルイネ、ロメル・ルカクらを擁するベルギーにあって、GKティボー・クルトワも黄金世代の1人として欠かせない選手だ。驚くべきプレーを簡単にやってのける世界最高峰の守護神にして、ベスト4進出の立役者はチームを3位に導くことができるか。(文:西部謙司)

“得点王”ハリー・ケインに見るW杯の今。必要なゴール+α、『個』への依存では勝てない【西部の目/ロシアW杯】

 1990年大会の4強進出を果たしたイングランド。惜しくも決勝進出はならなかったが、現地時間14日に3位決定戦に臨む。ハリー・ケインはここまで6得点を挙げ、得点王に最も近い存在だ。さらなるインパクトを残して大会を終えたいところだが、ケインはゴールだけを追い求める選手ではない。(文:西部謙司)

ピックフォードが止めたイングランドの黒歴史。異例のスピード出世GKが守るゴールマウス【西部の目/ロシアW杯】

 イングランドはこれまで、ワールドカップのPK戦でことごとく敗れてきた。しかし今大会、決勝トーナメント1回戦・コロンビア戦で勝利し、負の歴史に終止符を打った。立役者はジョーダン・ピックフォード。A代表デビューから約半年で守護神の座を掴んだ24歳が、サッカーの母国を最後尾から支える。(文:西部謙司)

クロアチアの守護神は新たなPKストッパー。スバシッチが導く初のファイナル進出【西部の目/ロシアW杯】

 クロアチアは苦しみながら守護神の奮闘もありベスト4進出を果たしている。デンマークとの決勝トーナメント1回戦、準々決勝・ロシア戦といずれも120分で決着がつかなかった。2つのPK戦で輝いたのがGKダニエル・スバシッチだ。33歳の守護神はゴールに鍵をかけ、“黄金世代”と呼ばれるクロアチアを決勝へ導くことができるだろうか。(文:西部謙司)

個をつなぐ「偽CFデ・ブルイネ」という奇策。ベルギーが見つけた“正解”、最高の状態で準決勝へ【西部の目/ロシアW杯】

 ロシアワールドカップ準々決勝・ブラジル戦において、ベルギーはケビン・デ・ブルイネを「偽CF」として起用。この策が当たり、王国を打ち破った。デ・ブルイネを触媒にエデン・アザールやロメル・ルカクの『個』もさらに光るようになった。奇策にも映るこの戦い方だが、実は彼らの力を最大限発揮するための正解かもしれない。(文:西部謙司)

エムバペの底知れぬ才能はアンリ、ロナウドに比肩。フランスが採るワンダーボーイのための布陣【西部の目/ロシアW杯】

 ロシアワールドカップで準決勝進出を果たしたフランス代表にあって、キリアン・エムバペは大きなインパクトを残している。爆発的なスピードはチームの武器となっており、仲間も監督もこの若者に大きな期待を寄せる。エムバペは準決勝でも力を発揮し、フランスを決勝へ導くことができるだろうか。(文:西部謙司)

“自分のスタイル”を多様化。ペリシッチの武器。ギグスに似るスラローム系のドリブラー【西部の目/ロシアW杯】

 ロシアワールドカップ準々決勝、クロアチアは開催国ロシアと激突する。今大会のクロアチアは、1998年の3位を超える結果を目指している。その中で長身のドリブラー、イバン・ペリシッチに注目したい。左右どちらでもプレー可能なスタイルは、チームの戦いに多様性をもたらし、大きな存在感を放っている。(文:西部謙司)

“新たなベッカム”の誕生。容姿端麗なハードワーカー、フォシュベリ。一瞬の閃きも備える【西部の目/ロシアW杯】

ロシアワールドカップにおいて、24年ぶりにベスト8進出を決めたスウェーデン代表。スイスとの決勝トーナメント1回戦で勝利を決めたのは、エミル・フォシュベリのゴールだった。金髪と端正な顔立ちでハードワークを厭わない姿は、ディビッド・ベッカムを彷彿とさせる。イングランドとの準々決勝でもその力を発揮するか。(文:西部謙司)

西野Jも屈したフェライニの高さ。日本が持つコンプレックス、解決策の1つとは【西部の目/ロシアW杯】

 西野ジャパンとの決勝トーナメント1回戦において、ベルギーMFマルアン・フェライニの高さは大いにその効力を発揮した。日本にとってはまた一つコンプレックスを植えつけられた格好だ。今後、日本サッカーを強化していくためには、現在の環境や文化という枠組にこだわりすぎないほうがいいのかもしれない。(文:西部謙司)

フランスの武器はエムバペだけにあらず。ジルーの戦闘力がウルグアイ撃破の鍵【西部の目/ロシアW杯】

 キリアン・エムバペを活かした高速カウンターを武器に勝ち上がってきたフランスだが、ベスト4進出にはオリビエ・ジルーの存在も鍵となりそうだ。堅守を持ち味とするウルグアイの壁を打ち破るには、ジルーの戦闘力を使って先制する必要がある。そうすれば、エムバペのスピードもさらに猛威をふるうだろう。(文:西部謙司)

ハメス以上のトップ下、キンテーロ。日本が救われたボランチへの変更。イングランドの脅威に【西部の目/ロシア W杯】

 日本とともにグループリーグH組を勝ち抜いたコロンビア。そのエースはハメス・ロドリゲスと言われるが、「トップ下」としての能力はフアン・キンテーロが上回る。日本が幸運だったのは、退場者が出たことでキンテーロがボランチへ下がったこと。イングランド戦でもそのテクニックが鍵となる。(文:西部謙司)

31歳、遅咲きのストライカー。“守備のチーム”スウェーデンが上昇気流に乗るためのキーマン【西部の目/ロシアW杯】

ドイツ、メキシコ、韓国と同居するグループFは“死の組”と言われた。そのグループを首位通過したのがスウェーデンだ。スウェーデンは、堅守を武器とするチームだが、それを勝利につなげるためには決定力のあるFWが不可欠となる。そして、ズラタン・イブラヒモビッチが代表から退いた今、31歳の遅咲きストライカーが鍵を握る。(文:西部謙司)

日本代表史上、特筆されるべき一戦。西野Jはどのようにベルギーを追い詰め、力尽きたのか?【西部の目/ロシアW杯】

日本代表は現地時間2日、ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦でベルギー代表と対戦。2点をリードしたものの、3点を奪われ逆転での敗戦となった。それでも、今大会屈指の強豪と謳われるチームをあと一歩のところまで追い詰めた。西野ジャパンは、どのようなゲームプランでこの一戦を戦ったのか。(文:西部謙司)

日本が採るべきアザール対処法。絢爛豪華なベルギーだが…実力差を埋める意外なポイントとは?【西部の目/ロシアW杯】

 エデン・アザール、ドリース・メルテンス、ケビン・デ・ブルイネ、ロメル・ルカクなど強烈な個の能力を持つ選手が揃うベルギー。この相手とロシアワールドカップ・ベスト8進出をかけて戦うのが日本である。自由を与えれば大量失点は免れない。しかし、活路はゼロではない。『個』だけで見れば優勝候補のベルギーを相手に、日本はどのように立ち向かえばいいのだろうか。(文:西部謙司)

ブラジルが優勝候補筆頭の理由。“控えSB”フィリペ・ルイスの戦術眼、消えない左のトライアングル【西部の目/ロシアW杯】

 ブラジルのキーマン、マルセロが負傷したのはグループリーグ最終節のセルビア戦序盤。名手がいなくなったピッチで輝きを放った選手がいる。フィリペ・ルイスはマルセロと変わらぬ効果的なプレーでネイマールらを生かしていった。優勝候補に挙げられるブラジルは控え選手も特別な力を備えている。(文:西部謙司)

モドリッチを別格たらしめる武器。時を操るリズム、自在の「前足」に凝縮された凄み【西部の目/ロシアW杯】

 ロシアワールドカップ・グループリーグD組は実力国が揃ったが、クロアチアは3連勝で首位通過を果たした。中心はルカ・モドリッチ。第2節のアルゼンチン戦では特筆すべきワンプレーがあった。相手のタイミングを外し、味方を生かす。決勝トーナメントでも世界最高のMFは時間を操作する。(文:西部謙司)

スペイン、“逆カテナチオ”に必要なもの。ティキ・タカの異物、ジエゴ・コスタが鍵となる理由【西部の目/ロシアW杯】

 グループリーグの戦いは万全とはいえないものだったが、それでも首位で決勝トーナメントに駒を進めたスペイン代表。どのチームも守備を固めてくるため、泥臭くゴールを奪えるジエゴ・コスタの存在は大きい。先にスコアを動かせれば展開は楽になるが、初優勝を遂げた2010年南アフリカ大会では先制点がチームに力を与えていた。ジエゴ・コスタには引き続き、ゴールをこじ開ける役割が求められる。(文:西部謙司)

猛獣スアレスはここ一番で牙を剥く。頼れる相棒と共に、フルパワーの瞬間が歓喜の合図【西部の目/ロシアW杯】

 ルイス・スアレスとクリスティアーノ・ロナウド。大会屈指のストライカーの対決がロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦で実現する。獲物を前に獰猛なハンターへ豹変するスアレスは、虎視眈々とゴールを狙う。そして、2トップを組むもう一人の男の存在もカギとなりそうだ。(文:西部謙司)

優勝候補フランスのラストピース。大怪我からの返り咲き、破格のSBバンジャマン・メンディ【西部の目/ロシアW杯】

 自国開催だった1998年大会以来となるワールドカップ制覇を目指すフランス代表。グループリーグを首位で突破したものの、抜群の強さを誇示したわけではない。しかし、チームの前進を加速させる、ある選手がコンディションを上げている。破格の能力を持つバンジャマン・メンディは、レ・ブルーにとって最後のワンピースだ。(文:西部謙司)

博打に勝った西野監督、腹の括り方に感嘆。8強も見据えた先発変更、最善の形で決勝Tへ【西部の目/ロシアW杯】

 現地時間28日、日本代表はロシアワールドカップ・グループリーグでポーランド代表と対戦した。0-1でリードを許して迎えた後半終盤、日本は自陣でボールを回して試合を終わらせた。コロンビアがセネガルに勝利したため、日本は2位で決勝トーナメント進出を決めた。0-1でのクローズは一種の賭けだったが、西野朗監督は腹を括っていた。(文:西部謙司)

柴崎&大迫の存在感、互角に渡り合った昌子。勝てる流れだけに惜しいが…賞賛したい一体感【西部の目/ロシアW杯】

 現地時間24日、日本代表はロシアワールドカップ・グループリーグでセネガル代表と対戦した。日本はショートパスをつなぎながらゴールを目指しつつ、セネガルのカウンターにも対応。常に追いかける展開を強いられながら2-2に持ち込み、試合をひっくり返す可能性すらあった。勝ち点1を積み上げた西野ジャパンは、一体感のある戦いを披露している。(文:西部謙司)

幸運引き寄せた西野J。大迫のゴールだけでない貢献度。今大会の傾向と日本がすべきこと【西部の目/ロシアW杯】

 19日、日本代表はロシアワールドカップ グループリーグでコロンビア代表と対戦し勝利2-1で勝利。転がり込んできた運を生かして先制するも、その後は数的優位を利用できず同点とされた。しかし、後半に修正を図るとセットプレーから大迫勇也が値千金のゴールを奪って勝ち越しに成功。この勝利をさらに価値あるものとするためにも次節・セネガル戦争が重要になる。(文:西部謙司)

本田圭佑こそ日本が誇る最大の武器。偶然でない勝負強さ、技術や理屈を超えた命がけの迫力【西部の目/ロシアW杯】

 その左足で数々のドラマを生み出してきた本田圭佑。コロンビア代表とのワールドカップ初戦でのスタメン出場の可能性は低いかもしれない。しかし得点がほしい時、本田ほど頼りになる選手はいない。「ここぞ」の場面でゴールネットを揺らしてきた32歳は、日本が誇る武器である。(文:西部謙司)

香川真司の真の特徴とは? 日本の弱点であり長所。信じるべき“カオス”が生む可能性【西部の目/ロシアW杯】

 相手に挟まれながらも、アイデア溢れるプレーで掻い潜る。狭いエリアで他者とは違うことをやってのける。香川真司は日本サッカー史上最高クラスのアタッカーであり、彼が調子を上げてきたことは西野ジャパンにとって朗報だ。背番号10は、今大会の日本にとって頼みの綱だ。(文:西部謙司)

吉田麻也は日本の欠点を補う武器。世界基準の高さと強さ、決定力不足解消の切り札に【西部の目/ロシアW杯】

 日本代表にとって不可欠なCB、吉田麻也。プレミアリーグでも活躍する西野ジャパンの守備の重鎮には、攻撃面での貢献も期待される。ハイクロスが決定機になりにくい日本にあって、吉田の高さやパワーは大きな武器になる。彼を最前線に上げた時のプランを練っておきたいところだ。(文:西部謙司)

大迫勇也の価値と課題。『2秒』を生み出す図抜けた能力、決定機で揺れないゴールネット【西部の目/ロシアW杯】

 最前線で身体を張り、適切な位置取りと技術でボールを収める。ポストプレーで大迫勇也の右に出る者は日本にいない。彼が作るタメがチームを助けている。しかし、この万能型FWの課題として決定力が挙げられる。勝負どころでゴールを奪うことができれば、大迫はさらに絶対的な存在となる。(文:西部謙司)

大島僚太が受け継ぐ系譜。日本の新たなマエストロ、サッカーの原理を知る和製イニエスタ【西部の目/ロシアW杯】

 日本代表は、監督が代わるたびにサッカーのスタイルも大きく変化する。しかし、どの時代も変わらぬものもある。それが、マエストロの存在だ。中村憲剛、中村俊輔、遠藤保仁らは日本のサッカーにリズムをもたらしてきた。偉大な先人が名を連ねるその系譜に、大島も加われる可能性がある。ボールを失わない彼のプレーの真髄とは。(文・西部謙司)

酒井宏樹はネイマールにも負けなかった。マルセイユで築いた地位、日本代表最高ランクの実力者【西部の目】

 天性のスピードと恵まれた体躯でサイドを制圧する酒井宏樹。豊かな才能を持ち、努力も怠らない彼は、サイドバックとしての能力を引き上げてくれる優秀なパートナーと出会ってきた。ロシアワールドカップが目前に迫る中、状態は少しずつ上向いている。海外組屈指の実力者に成長した28歳は、満を持して世界の大舞台に立つ。(文:西部謙司)

乾貴士がエイバルで重宝された背景。誤魔化し利かぬシステムで進化、日本のキーマンが“完成品”になるまで【西部の目】

 12日の親善試合・パラグアイ戦で日本を勝利に導いた乾貴士。スペインのエイバルでは攻撃的な能力を遺憾なく発揮するだけでなく、新たな力も身につけた。予算規模の小さいこのクラブではスペシャリストとしての働きが求められ、適応することで不可欠な選手となった。エイバルでの経験は、ワールドカップに臨む西野ジャパンでも必ず生きる。乾は日本のキーマンである。(文:西部謙司)

乾と香川が新たな得点源に。諸刃の剣の一面も・・・捨てるのは惜しい魅力のコンビ【西部の目】

12日、日本代表は国際親善試合でパラグアイ代表と対戦し4-2と逆転勝利を収めた。コンパクトな守備からの速攻という戦いに進歩が見られたこの試合で、乾貴士と香川真司の元セレッソ大阪コンビが結果を残した。彼らが絡む攻撃は可能性を感じさせるが、守備への不安も残る。それでも、やはりこのホットラインは西野ジャパンに必要だろう。(文:西部謙司)

スイス相手に0-2は実力どおり。ガーナ戦からの改善、求められる「運」を味方につける戦い方【西部の目】

現地時間8日、日本代表は国際親善試合でスイス代表と対戦し0-2で敗れた。負けはしたが、相手との実力差を考えれば驚くことではない。この日の西野ジャパンは、現状でやれることにトライし、ガーナ戦からの改善を見せている。それでも、ワールドカップで結果を出すためには「運」が必要。そして、それを生かせる状況に持ち込まなければならない。(文:西部謙司)

イニエスタは道に迷わないドライバー? 頭にある地図、バルサとJの違いも苦にしない【西部の目】

Jリーグ史上最高レベルの外国人選手が日本にやって来る。アンドレス・イニエスタは今なお世界屈指の名手だが、そんな彼がワールドカップ後にヴィッセル神戸の一員となる。名門バルセロナから日本へ。ピッチ上で見える景色が異なる中、イニエスタはJリーグに適応できるだろうか。(文:西部謙司)

スペイン代表のゴールマウスはデ・ヘアと共に。冷静に淡々と、鋼のメンタルを持つ“本物の”GK【西部の目】

ダビド・デ・ヘアは長身スラリ系のGKにおける代表格である。このポジションに求められる全ての要素を兼ね備え、ゴールに鍵をかける。そして、完全無欠の守護神は強靭な精神力も有する。何にも動じないそのメンタリティが、デ・ヘアを世界最高に押し上げている。(文:西部謙司)

ザック時代に逆戻り。西野Jは“負けやすくなる”戦い方。真に目指すべき方向性とは?【西部の目】

30日、日本代表はキリンチャレンジカップでガーナ代表と対戦し0-2で敗れた。ボールを保持できるようにはなったが、ゴールへの道筋は見出せず、相変わらずカウンターには脆いまま。4年前のサッカーを引っ張り出してきたものの、この戦い方を磨くには準備期間が少ない。これでは戦えない、ということがわかっただけの試合だった。(文:西部謙司)

モドリッチが世界最高と呼ばれるまで。天才でなくとも、時代の要請に応えたハイブリッドMF【西部の目】

世界最高のMFの一人と称されるようになったルカ・モドリッチだが、かつては同世代の天才の陰に隠れた存在だった。しかし、キャリアを積み重ねる過程で様々な武器を獲得。レアル・マドリー、クロアチア代表にとって不可欠な選手となっている。(文:西部謙司)

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